●螺鈿って
漆器などの伝統工芸で用いられる手法で、貝殻の虹色光沢を持った薄い部分を使って装飾を行います。 非常にきれいですが、割れやすい貝殻を薄く光が透けるまで薄く加工することは手間がかかります。
日本では伝統的な食器や装飾品に使われることが多いですが、今回は伝統的な物と比べれば非常に短命なiPhone5のケースを作るために使われています。制作は日本で職人の手によって行われています。
●どのように作られるのか
動画で制作工程が説明されていますが、非常に手間がかかっていることがわかります。写真で説明していきます。
これは螺鈿の材料となる貝です。この貝の虹色の部分を薄く加工されます。
この形はお馴染のキティちゃんのリボンです。このシートが螺鈿で非常に硬くて割れやすい材料です。 これだけでも手間がかかっています。
"HELLOKITTY"のロゴももちろん螺鈿を使って仕上げます。
顔のような広い面積のパーツの仕上げは神経を使います。少しでも力加減が狂うと割れてしまいます。
完成です。細かい部分まで丁寧に仕上げられています。
日本でアメリカ向けのものを企画しても、日本で流行しているものをそのまま輸出するだけです。 このケースはそれとはまったく違う感性で作られてものだと感じます。漆や螺鈿仕上げと『ハローキティ』という日本生まれのものがアメリカで出会ったという感じで面白いです。
これがアメリカが考える「クールな日本」なのかもしれないです。
NEW Hello Kitty Maki-e iPhone Case! Kusuyama
http://www.kusuyama.jp/new-hello-kitty-maki-e-iphone-case/
Hello Kitty Maki-e iPhone Cases made in Japan - Kusuyama - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=m5YDuCCQtZM
※写真はプレスリリースおよびYouTubeから引用
※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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