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ハックルベリーに会いに行く

ブロマガ

  • 2025年を総括する(1,821字)

    今年2025年のメルマガも今回が最終回となる。年末年始はお盆休みをいただき、再開は2026年1月5日(月)からとしたい。そこで今回は2025年の総括を自分なりにしてみたい。 2025年のぼくは57歳になった。ぼくにとって昔から西暦で5のつく年は何らかの節目の年であった。 1975年はドリトル先生とドカベンを読み始めた。これがその後に作家となる人生を決める。1985年は『夕やけニャンニャン』を見始め、これが後に秋元康さんの弟子になるという人生を決める。1995年は結婚したが、1997年に離婚する。これも人生を大きく変えた。 2005年はAKB48がスタートした年で、彼女たちを見ているうちに「おれももっと頑張らなければいけない」と思った。2015年は『もしイノ』が出たり絵本の編集を始めたりしたが、これは結局パッとしなかった。 そして2025年である。今年は何と言っても「家を建てる」とい

    2日前

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  • どう「住む」か?:その29(1,848字)

    空間感覚とは何か? それは、その空間が心地良いか悪いかをパッと直感的に見極める能力である。そして全ての人は、本来的にはこの能力を有している。ところが現代では、多くの人がこの能力を衰えさせたり、機能しなくさせたりしてしまっている。だから空間感覚が鈍い人が多いのだ。 なぜ現代では空間感覚が鈍い人が多いのか? それは、空間感覚が生存本能と深く結びついているからだ。「生存本能」とは、危険か安全か、察知する能力のことである。そして空間感覚は、この生存本能を用いて、その空間が心地良いか悪いかを判断する。すなわち、安全であれば心地良いし、危険であれば心地悪いというわけだ。 ところが現代では、基本的に安全な場所が多い。社会の隅々まで常識が行き渡り、また最新のテクノロジーでも守られているので、多くの人が生存本能を減退させている。それを使う機会が少ないからだ。おかげで、これをもとに発揮される空間感覚も鈍

    3日前

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  • [Q&A]サウナ焼死事故のニュースについてどう思うか?(2,315字)

    [質問] 岩崎さんの『もしドラ』ではないですが、短いストーリーのビジネス書を書いてみようかと思っています。『チーズはどこに消えた』みたいな感じの本です。改行多めにして、もう少し文字数は減らそうと思っています。お聞きしたいのは、このような本を書く場合に参考になるようなものを教えていただきたい、ということです。どうぞよろしくお願いします。 [回答] それでしたら水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』が参考になるのではないでしょうか。一度お会いしたのですが、誠実で知的な方でした。本も読みましたが、とても面白かったです。ショートストーリーを積み重ねる形なのですが、全体で一本の長い話になっているという大河形式で、読み応えがありました。 また、マネー・ヘッタ・チャンさんが書いた『ヘッテルとフエーテル』というのも西洋童話を下敷きにパロディのショートストーリーを書き連ねるという形で、読んで非常に参考になり

    4日前

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  • 建築の学び方:その8(1,717字)

    建築において「道」は極めて重要である。なぜならランドスケープをデザインするときに、それが全てではないものの、道を抜きにしては考えられないからだ。道抜きのランドスケープデザインなどありえない。従ってランドスケープをデザインするということは、道をデザインすること――と言ってもほとんど過言ではないのである。 ところが、そんな道の重要性を知る人は少ない。建築の内部空間においても、人が通るところは「動線」といって入念にデザインされるが、それを「道」としてとらえている人はほとんどいない。ぼくは藝大の建築科に四年間通ったが、今考えると呆れてしまうのだが道についての授業は一コマもなかった。道は完全に無視されているのだ。 建築の専門学科でさえそうだから、建築士の免許を持っている人でも道をデザインできる人はおろか考えたことすらない人が大半である。しかし道抜きには建築は考えられないし、ランドスケープも考えら

    5日前

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  • 石原莞爾と東條英機:その115(1,881字)

    この世には数多の「思考のメソッド」というものがあるが、その中でも最強のものの一つといえば「ルビッチならどうする?」だろう。 これは映画監督ビリー・ワイルダーの発明した思考のメソッドで、映画作りで行き詰まると、すぐに師匠であったエルンスト・ルビッチならどうするか?――と考えた。すると、たちどころに解決方法が見つかるのだ。そうしてワイルダーは映画史に残る名監督となった。 このワイルダーを師事する人間は多く、例えば映画監督のキャメロン・クロウは、常に「ワイルダーならどうする?」と考えながら映画を撮っていた。ワイルダーの「ルビッチならどうする?」という思考メソッドを踏襲しつつ、師匠の部分を当のワイルダーに置き換えたのだ。 クロウは映画監督として成功した後、ワイルダーとの対談集を出すのだが、そのタイトルも『ワイルダーならどうする?』だった。ちなみに、三谷幸喜もワイルダーの大ファンで、脚本を書く

    6日前

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2014/01/30 11:01

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