今回は島国大和さんのブログ『島国大和のド畜生』からご寄稿いただきました。
■イノベーションが欲しいなら奇人変人を重用するしかないよね。
※重用(ちょうよう:その人を重んじて重要な役に付ける事)
ジョブスは明らかに一緒に仕事をしたく無い種類の人だろう。
富野由悠季が語る言葉は、一般人とは違うものを指している。
松下にしろホンダにしろ創業者のエピソードは無茶な物が多い。
何かイノベーションを起こす人というのは、常識と違う所に価値感がある。
奇人変人の類ではないか。
今もしそういった新入社員が居たら、縄張り争いの末に潰される。
今もしそういった中堅社員がいたら、キチガイな部分を極力抑えて個性を殺している。
しかし奇人変人は成功を収める可能性がある。
空気を読まない、慣習に沿わない、善なるタガが外れてる。
そういった武器があるから。
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日本の社会は成熟し過ぎていて「異物を排除」する傾向が強い。
なんらかのポストが空いた時、そこに誰を付けるかは「もっとも波風を立てない人」が選ばれたりする。
波風立てずにイノベーションが起ると思ってるなら脳が活動をやめている。
奇人変人の重用は必要ではないか。
奇人変人が、高い地位に着いた場合、やたら強力なのは多くの例がある。
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そして偉くなってしまった奇人変人は手に負えない。
ワタミの中の人とか、ユニクロの中の人とか。あれそうだよね。
ワタミの人は運送ドライバーとして設立資金を稼いだ。ユニクロの人は前身の会社を相続。
異物排除フィルターの外側を通って、強い立場を手に入れた奇人変人。
手に負えない。
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世間の普通の人も、多かれ少なかれ奇人変人のケをもっているし、それを全て排除していくと息苦しい世の中にしかならない。
ただ、フィルター外を通過した、ごく一部の奇人変人に偏るのはとても具合が悪い。
普通の人は、権力を持った奇人変人には勝てないからだ。
最近よく求められる人物像である、空気を読み、コミュ力があり、波風を立てない、というのはこの場合「ヒツジ」だ。
羊飼いにとって都合が良くても、羊飼いにはなれない。羊飼いの地位も脅かさない。
奇人変人は狼であったり力士であったりバクテリアであったり病原菌であったりフンコロガシなので、同じプロトコルで勝負をしてくれない。
ヒツジには勝てない。(だから群れで押しつぶし排除する)
ジョブズみたいな人材が居ないとか言う人事担当者は、ジョブズに殺される立場でしかないし、ジョブズを群れで押しつぶし排除する立場でしかない。
自分を脅かすような人を雇用したくないというのは解らないでもないが。組織としては緩慢な自殺になる。
自分の任期を終えた後の会社がボロボロというのを良しとするならそれもあるのだろうが。
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理想は、もっと多くの奇人変人や、ライトな奇人変人が土俵に上がって泥沼の殴り合いをする事ではないか。
世間の普通の人が持つ奇人変人な部分を遠慮せずに解放できる状況が必要ではないか。
均質性を保ってきたヒツジの群れとヒツジ飼いは、奇人変人に対して脆弱すぎる。
どうせ、役に立つ奇人変人なんて、1割にも満たないんだから、全部土俵に乗っけてしまった方が、ヘンなプレッシャー下で苦労する人が減るんじゃないか。
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昔のメモを見つけたのではっつけた。
後でてにをはを直すかも。放置するかも。
執筆: この記事は島国大和さんのブログ『島国大和のド畜生』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年07月03日時点のものです。
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