今年の5月の連休前に、任意保険に加入してない自動車にぶつけられて、ひどい目にあいました。打合せ場所には来ない。示談の席には来ない。電話には出ない。約束した日に振り込まない。とにかくひどい相手で、賠償金ももらえないまま2ヶ月も過ぎてしまったので、最終手段として『民事調停申立』したんです。
■民事調停ってなによ
金を払わない相手に『払って欲しい金額を払え』と言ってもらう『簡易裁判所のサービス』と言ったところでしょうか。弁護士を通じて手続きする人が多いみたいですが、今回は頼まなくても問題ありませんでした。
調停は裁判ほど証拠にうるさくありませんが、最後に出される調停調書は、裁判の判決と同じ効力があるのがポイントです。
■必要な書類
公的機関を利用するので、書類などそれなりに必要です。
今回は交通事故でしたので、事故証明(コピー可)と、修理代金を支払った証明(カードの支払い明細書:コピー可)、交通事故の状況説明図でしたが、それほど難しい内容ではありません。
ただ気をつける点は、請求金額と算出根拠をはっきりさせておく事くらいでしょうか。
■安い手数料
弁護士に頼むとかなりの金額を請求されますが、よっぽど高額もしくは、判定が際どい状況で無い限り、弁護士は必要無いと思います。
今回は30万円以下の請求で、1,500円+切手代(2,820円)のみでした。これくらいなら金額は気にせずに調停に申立する事ができますね。
ちなみに、調停がうまく行かなかった(不調)場合、簡易裁判の手数料の差額を支払えば「簡易裁判所」に訴える事ができるので、かなりお得です。
金額については、各地方の簡易裁判所のサイトで確認してください。
■調停のすすめ方
調停官が、申立人と相手とを交互に話しを聞きますので、相手と顔を合わせる必要はありませんでした。
これは申告すれば同席になるのか、名古屋だけなのか解りませんが、同じ部屋に相手が居ないので調停官はかなり踏み込んで話しを聞いてきます。
ここで怯まないように、予め覚悟しておいてください。
■調停のポイント
今回初めて民事調停を経験して気がついたのですけど、調停官に対して歩み寄る準備をしておく方がいいでしょう。
直接相手と話しができないかなり特殊な話合いなので、間に立つ調停官をどうやって味方にするのかがポイントだと思います。
あくまで勘ですが、調停官は最初から、調停金額を決めている様な気がします。そして、先にこの金額に近い所に『歩み寄った方』に合わせるのではないでしょうか?
歩み寄った時に「コレでダメなら裁判でも構わない」と告げると、調停官さんは相手に結構キツく『歩み寄り』を迫ってる様な気がしました。
■まとめ
今回の調停では、だいたい予想通りの金額だったのですが、支払い期限が1ヶ月以上も先。
いままで踏み倒して来た相手なので全く信用できませんけど、今回は踏み倒すと、すぐに『強制執行』つまり『差し押さえ』する事が出来るそうです。
正直それはそれで面白そうなので『強制執行』になった場合、また記事にさせて頂きます。
あと、何度も書きますが、民事調停に弁護士は必要ないと思います。
最高裁判所内にある『日本調停協会連合会』のサイトでも「調停終了まで自分でできます。法的知識がなくても自由に言い分を述べられます」と書いてありますので、何かしらお金のトラブルが発生した場合は、もっと積極的に利用した方がいいかもしれません。
民事調停が1日で終って少し気が軽くなったので、そのまま帰りに検察庁へ寄って『この事故の刑事罰』の事を確認してきたのですが「加害者が行方不明で捜査不可能」とか、たわけた事を言われてしまった。
加害者は、今日、簡易裁判所に来てたっちゅうに……。
そう言う訳で、次回は、警察と検察の対応を中心に記事にしていきたいと思います。
※この記事はガジェ通ウェブライターの「よたか」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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