2月23日に放送された読売テレビの人気バラエティ番組『たかじんのそこまで言って委員会』で、アメリカのオバマ大統領を「もしオバマさんが白人だったら、あのレベルの政治家では大統領に当選しなかった」と評した金美齢氏の発言が波紋を呼んでいる。
番組では冒頭のVTRで、1月28日に行われたオバマ大統領の一般教書演説の内容を紹介。演説の大部分がアメリカ国内の内政問題で占められたことや、覇権拡大の動きを強める中国の脅威には一切触れなかったことを取り上げて、「積極的に対テロ戦争に取り組む『世界の警察』から『弱腰外交』へと舵を切ったように見える、オバマ大統領の『内向き』発言に対して言いたいことは?」と、スタジオのゲストに発言を求めた。
他のパネリストが「アメリカの長期的な国家戦略と大統領の発言はチグハグなんじゃないか」「第2期オバマ政権が発足した時にアジアに主軸を移すというようなことを言ったのに、実際の外交政策を見るとアジア重視には見えない」などと発言した流れの中で、金美齢氏は「そもそもね、オバマ氏が出てきた大統領選挙、もしオバマさんが白人だったら、あのレベルの政治家では大統領に当選しなかったと私は思ってるわけ。あの当時、ある種の旋風が巻き起こったんですよ」と発言した。
この発言を巡り、ネットでは激しい意見のぶつかり合いが見られる。
・人種差別につながる下品な発言・読売テレビの人権感覚を疑う
・BPOはこれを問題視するべき
・有色人種の投票先が異常にオバマに偏っていたのは事実
・黒人ってことで底上げされてるのは確かにそうかも
・初の黒人大統領としての知名度を利用して当選したのは正当な分析
・ブッシュを下回った支持率がすべてを語ってる
・この人も親日の帰化台湾人でなければテレビ需要はない
・自分が支持する安倍を嫌ってるオバマは馬鹿な黒人って言いたいだけ
・事実かもしれないがこういう発言は居酒屋か床屋談義でしか許されないのが常識
・差別是正措置はアメリカ人自身も疑問に感じているけど、レイシスト呼ばわりを恐れて口をつぐむ問題
・こういう発言が堂々と放送される時代になったことに驚く
以前から、在京メディアが報道しないタブーとされるテーマについても歯に衣着せぬ姿勢で取り扱ってきた同番組。金美齢氏の発言の是非はともかく、やしきたかじん氏が亡くなってからも、その遺志はしっかり受け継いでいるようだ。
画像:2月23日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』より引用
『たかじんのそこまで言って委員会』公式サイト
※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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