こんにちは、マガジンハウスです。家で日常的にパンを焼くという方は少ないかと思いますが、今回紹介するのは、どんな人でも! かんたんに! おいしく! パンが作れちゃうという一冊です。ずいぶんと大きく出ましたが、担当の人を呼んでみたので、詳しく聞いてみましょう。
――――あ、マガジンハウス料理本のプリンス、Wさんじゃないですか。今回はパンの本を作られたんですね。
W 「はい。実は僕、学生の頃からパンが好きで、以前にもパンのレシピ本を作ったことがありました。今回は、近頃パン界で大流行の<ちぎりパン>を発展させ、<ぐるぐるちぎりパン>を提案しています!」
――――では、今日はパン本のプリンスとして話を伺いますね。本書はタイトルに「世界一かんたんに作れる」ってありますが、そこまで言い切っちゃって大丈夫ですか?
W 「大丈夫……だと思います。だって、日本一かんたんと謳われている本より、らくに作れますから」
――――日本一の上がいきなり世界一なんですね。まあそれはさておき、その‟かんたん”の秘密はどこにあるんでしょうか。
W 「まずは、ほとんどこねなくていい。生地をボウルの中で混ぜるだけで、台でこねたり、手を汚したりすることがありません。それから、焼く時もオーブントースターとか魚焼きグリルで気軽にできるのが魅力ですね」
――――こねなくていいとなると、夜にちょこっと仕込んで、翌朝、おかずを作ってる間に焼いて……焼きたてを食べることもできますね!
W 「そうなんです! というわけで、僕も焼いてきたので、是非食べてみてください~」
――――わ、すごい、シャレオトゥ! これは、本書でもトップで紹介されているシナモンロール?
W 「はい。僕、『かもめ食堂』男なんで(笑)、シナモンロールがとにかく好きなんです。昨晩、10分ぐらいで仕込んで、今朝焼いてきました。どうぞ、どうぞ」
というわけで、マガジンハウス宣伝プロモーション部スタッフと、お取引先の皆さまによる実食タイムです。初老感みなぎる手元は何卒ご了承ください。
――――おいしい……。こういう言い方はアレですが、売ってるみたいですね。
W 「ほっ。そういっていただけてよかったです! コンビニやスーパーで売られている菓子パンより、砂糖の使用量は少なく、オイルも使っていないので、安心して食べ続けられる味だと思います」
――――(宣伝プロモーション部・M翁)あのね、後口がいいね。僕はいつもパンを食べると、なんかもたれちゃうというか、しつこさが残る感じになっちゃうんだけど、これは口の中がさわやかでいい。
W 「そう、生地にはオイル、卵、乳製品を使っていないから、ふだんパンや洋菓子を食べて後味がイマイチになる方や、アレルギーを持つ方にもおすすめなんです」
――――いいことづくめですが、この仕上がりを見ると、とても世界一かんたんとは思えません。だってだって、このぐるぐるのところに黒糖が入ってるのなんて、どうやってるんですか?
W 「あ、これこそかんたんなんですよ。伸ばした生地の上に、お好みの具や調味料をただ載せ広げて、それをぐるぐる巻くだけですもん。巻き終えたら海苔巻きの要領で切り分ければOK」
――――話が前後しますけど、著者のたかやちかこさん、私は存じ上げなかったのですが、これが初の著書ですよね。Wさんはどこで知り合ったんですか?
W 「僕と同じくパン好きの編集者が、青山ファーマーズマーケットで出会ったそうです(笑)。で、『とにかくおいしいパンを焼く人がいる!』って教えてくれて。ご家族のために食にこだわるうちに、独学でパン作りを始められ、そのおいしさが口コミで広がった方ですね。大学は農学部で、菌の研究をされていたとか」
――――菌ですか! そう聞くと、このパンも一層有り難いものに思えてきました。
W 「本書では、パン生地以外にも、具のバリエーションなどを色々工夫して考案してくださいました」
――――Wさんのぐるぐるパンデビュー作はシナモンでしたが、次回作は何ですか?(また食べたい)
W 「本当にかんたんにできることがわかったので、そうですね、次は一番好きなハニーピーナッツかな。手作りのピーナッツバターを使うのがポイントです」
――――いいですね!
W 「あ、ひき肉と長ねぎもおいしいんですよ。 餃子とかシュウマイみたいな風味で新鮮です」
――――それもいいですね!
W 「そうそう、塩わかめパンも、おつまみ的な感覚でイケます」
――――もう、全部作ってまた持ってきてください! Wさん、今日はどうもありがとうございました。
今週の推し本
『世界一かんたんに作れる ぐるぐるパン ちぎりパン』
たかや ちかこ 著
ページ数:80頁
ISBN:9784838728657
定価:1,080円 (税込)
発売:2016.07.29
ジャンル:料理