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さりげなく梅雨明けしたガジェット通信編集部のある秋葉原ですが、いよいよ夏本番で御座います。

というわけで、筆者(YELLOW)の企み通り“冷たいラーメン”の需要が高まる季節でして、ココはひとまず秋葉原の冷たいラーメンを集中的に食べる方向でどうでしょうか?

超濃厚鶏白湯『麺屋 武一』

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そう言えば『麺屋 武一』のラーメン記事を書くのをサラっと忘れていた筆者ですが、すでにレギュラーメニューも試している筆者です。

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基本的には鶏白湯推しの店でして、ちょいと前に流行った鶏白湯ブームを一過性のブームだけでは終わらせない『麺屋 武一』の実力を感じました。

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しかし!

さして鶏白湯を欲しない筆者ですので、そこら辺どうなの?って気がするのですが、なんとなく店の前を歩いていたら

『ゆず香る 冷やし鶏煮干しらーめん』(780円)

みたいな夏らしいメニューを発見しました。

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なお、どうでも良い補足情報ですが『麺屋 武一』と書いて“タケイチ”と読む模様。そこはスペースパイレーツ的にも“ブイチ”だろと思う筆者ですが、店名に関しては店側の自由が保障されているので、ディスる要素は皆無です。

“柚子なし”を用意している……だと?

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めっちゃ商品名に“ゆず”が入っているにも関わらず、あえて“ゆずなし”も用意している所が分かってらっしゃいますね。

柚子は確かに爽やかなアクセントになりますが、逆に柚子の風味が強すぎてスープとの相性は必ずしも良いとは限りません。

「とりあえず柚子入れておけば、いいんじゃね?」

みたいな軽いノリで安易に柚子をブチ込むラーメン店が少なく無い昨今、

「本当にそのラーメンに柚子は必要なのか?必須なのか?絶対に必要と言う信念を持って入れているのか?」

と小一時間は念を押したい自分がいるのは否めません。筆者は柚子が嫌いなわけじゃないのですが、柚子が無い方が絶対に美味しいと思えるラーメンを数多く見て来たからです。

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というわけで、柚子をアピールしながらも、柚子の特性を理解して柚子なしも用意している『麺屋 武一』のラーメンスキルは侮れないと思います。

『ゆず香る 冷やし鶏煮干しらーめん』を食す!

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柚子抜きオーダーにしたので“ゆず香らない感”は否めませんが、筆者は煮干しラーメンを欲して訪れたので問題なしです。

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ぱっと見たビジュアルは、特に持ち上げる要素は無いのですが、さりげなくネギが二種類用意されている点にコダワリを感じますね。

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今回は普通盛り、すなわちデフォルトですがボリューム的には丁度良い感じかと思われます。

煮干し感のチカラ強いスープがキテる!!

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クッソ暑い秋葉原を歩きまわった後なので、まずは冷たいスープで水分と塩分を補給します。

「むむ! 煮干し感がパネェかも知れんかもしれん!!」

鶏白湯推しな店なので、てっきり煮干しは添え物レベルかと予想していたのですが、ばっちり煮干しが効いていました。

若干、煮干しのエグさも微妙に出ていますが、そこが煮干しスープの味わいですので受け入れましょう。

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煮干しの効いたスープに、若干の鶏白湯スープ(脂を抜いた奴)を合わせた感じでして、バランスとしては7対3くらいの印象を受けます。

方向性としては煮干しをメインにして、足りない部分(動物性のコク)を鶏白湯で軽く補った感じでしょうか?

コイツは美味いスープですね。

麺は中細麺である

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合わせる麺は中細麺でして、スープの吸い込みは普通ですが、細麺な分だけスープの運びは良い感じです。

当然、麺も冷やして締めてあるので、逆に普通の暖かいラーメンよりも麺のコシが増しているのは、冷やしラーメンならではのメリットではないでしょうか?

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冷やしラーメンに否定的な人も少なくありませんが、時には冷やしラーメンも試してみる寛容さが必要かと存じます。

チャーシューは鶏肉を真空低温調理している模様

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自慢の鶏チャーシューですが、謳い文句通りの美味しさです。

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冷やしラーメンの場合は豚バラの脂は重く感じてしまうので、この『麺屋 武一』のように鶏チャーシューを使うのも正解で御座います。

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メンマも美味しく、ネギもちょいちょい入っているし、味玉もデフォルトで入っているので具が足りないと思う可能性は皆無です。

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ご馳走様でした!

『ゆず香る 冷やし鶏煮干しらーめん』 総評

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正直、なんとなく季節ネタで勝手に冷やしラーメンを特集してみたものの、言う程に美味しいラーメンには出会えないと思っていた筆者です。

しかし!

そこはラーメン激戦区の秋葉原ですので、どの店も工夫を凝らし手間をかけた一杯を出して来るのは偉いですね。

まあ、美味しくなかったら誰も食べないので、そこは頑張って当然な予感もしますが、世の中には『Twitter』でBotを使い、意味のない宣伝を無駄に繰り返して売り上げに繋げようとするゲスい店もあるので、美味しいラーメンを作ろうという当たり前の努力は、当たり前に評価されるべき案件かと存じます。

とにかく鶏白湯在りきの店なのに煮干しもきっちり仕上げて来る実力、柚子を推しながらもあっさり柚子抜きも推奨する奥ゆかしさ、この『麺屋 武一』は侮れないと思った筆者です。

それでは、是非みなさんも秋葉原の暑い夏は“冷やしラーメン系”を試してみて下さい。

特に煮干し系の冷やしラーメンは貴重なので、気になる人は『麺屋 武一』の『ゆず香る 冷やし鶏煮干しらーめん』を食べてみると幸せになれる予感です。

『麺屋 武一』秋葉原店

住所:東京都千代田区外神田3-13-5

営業時間 11:30~23:00
日曜日  11:30~22:00

年中無休

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