銀座ソニービルで8月28日(日)まで開催中の『Sony Aquarium』を取材した。
沖縄美ら海水族館監修のアクアリウムは恒例のものだが、ソニービルは50週年を迎え来年にはその半世紀の歴史に一旦幕を下ろし、その後2年間は広場として活用され、さらに2022年の新ソニービル竣工(しゅんこう)を目指している。したがって、今のソニービルでのアクアリウム開催はこれが最後となる。
14トンの大型水槽を目にした外国人観光客が盛んにシャッターを切る中、館内の水槽でもきれいな魚たちが泳ぐ。
水槽が高品質なためなのか、カメラを向けても反射せずまるで水中カメラを持ち込んだかのような写真撮影を楽しむことができる。
トップ画像は記者が館内の水槽にレンズを密着させて撮影したものだが、スマホでも十分に良い写真が撮れるだろう。
8階のOPUSでは『4K&ハイレゾ200インチシアター』を設置して、主に子どもたちが楽しむことができる、ほんわかしたストーリーを見ながらちょっとした学習ができるようになっている。
特に許可を得て記者も観覧席から4K動画で撮影したので、その一部をご覧いただこう。
■ソニーアクアリウム
https://youtu.be/JwDzdtVa1IM
なお、一般観覧では撮影、録画は禁止されているので注意されたい。
主人公ジンは海の生き物が苦手な小学3年生。声優はアーティストのトミタ栞さん。どんな冒険になるのか。実際に迫力の4K映像とハイレゾ音源で楽しんでいただきたい。
さて、館内を見て回った後は、おきなわFOOD FESでお腹を満たしたい。
1階の「パブ・カーディナル」でもクラフトビールをはじめ、沖縄の食材を使用した4品を提供している。
沖縄のパイナップルリキュールを使用したビアカクテル。
甘い。甘いのだけれども、リキュールが泡盛ベースなのでアルコール度数はそれなりに高いと思われる。
しかし、味は女性向けだと思う。
クラフトビールでは、OKINAWA IPA。
こちらは、苦い。とにかく苦い。こんなに苦いビールがあっていいものだろうかというほど苦い。
IPAとはインディア ペール ビールのことで、ホップを効かせて苦味を際立たせたビールに、さらにホップを使って苦味を増している。
記者はこれにはまってしまった。飲んで食べても、いつまでもビールの苦味が舌に残り、国産の普通のビールを出してもらって飲んだが、すでに苦味は感じなくなっていた。それほど強烈な苦味である。
後ほど紹介するゴーヤと合わせれば罰ゲーム級の苦さであった。
プチプチ海ブドウの和風サラダは、海ブドウの食感もさることながら、同店のドレッシングが絶品過ぎて野菜を積極的に取らない向きにも美味しいサラダだと思う。
最初は、海水をドレッシングにしたのかな?と思うほど自然な塩味がたまらない。
ほろ苦いゴーヤのフリットは、先に紹介したクラフトビールと合わせると罰ゲーム級の苦さになる。
さらに衣にビールを使っているというのだから、なかなか挑戦的ではある。
しかしながら、ビールとの相性は抜群で、ゴーヤとビールと苦味で夏バテはしなさそうな気がするというよりも、暑さを忘れる苦さはクセになること間違いなし。
タコライスはおなじみのヘルシーソウルフード。
トマトもレタスもいいのだが、意外とアクセントになっているのがチーズ。
特に何かをしたわけではなさそうだが、チーズのコクがあっさりした食材をまとめ上げているのは不思議だ。
最後はピーチマンゴーのシャーベット。これは今まで食べたシャーベットの中で最も甘いもののうちの一つだった。
マンゴーもそうだが、ピーチの甘さも相まって、シャーベットってこんなに甘くできるんだと、とにかく苦いのと甘いのと両極端なものが一度に楽しめて、面白い食事になること間違いなしだろう。
夏休みということもあり、平日にもかかわらず子供連れも多く、外国人観光客に負けないわんぱくパワー爆発のソニービル。
今のソニービルは最後となるアクアリウムを見て学んで感動して、おいしく楽しんでみてはいかがだろうか。
※写真・動画は全て記者撮影・収録
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか