自身が主演する映画『アベンジャーズ』の製作が2月に始まるにもかかわらず、ロバート・ダウニー・Jrは『シャーロック・ホームズ』シリーズの次なる映画に狙われている。
情報筋が本誌ヴァラエティに語ったところによれば、米ワーナー・ブラザース、ヴィレッジ・ロードショー、チーム・ダウニーは、次回作の物語と脚本に磨きをかけるため、ライターズ・ルームを発足させた。集めた脚本家には、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のニコール・パールマン、映画『Baywatch(原題)』のジャスティン・マレン、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のゲイリー・ウィッタ、映画『トゥーム・レイダー』のジェネーヴァ・ドゥウォレット-ロバートソン、映画『スノーデン』のキーラン・フィッツジェラルドらが含まれる。
過去の2作品は、それぞれ5億ドルを稼ぎ出した。それゆえ、各スタジオにとって3作目は最優先事項となっていたが、マーベルの世界でトニー・スターク(アイアンマン)を演じるために、ダウニー・Jr.のスケジュールは多忙になってしまった。
ダウニーが主演し、過去作でワトソンを演じてきたジュード・ロウも再出演すると思われる。前の2作品を監督したガイ・リッチーも監督として戻って来る。
プロデューサーには、スーザン・ダウニー、ダン・リン、ジョエル・シルバー、そしてライオネル・ウィグラムが名を連ねる。
ライターズ・ルームというコンセプトは、当初はテレビ番組の現場でよく使われていたが、最近では多くのスタジオが、特に物語を磨き上げるために映画製作の現場で使っている。米パラマウント・ピクチャーズは映画『トランスフォーマー』のために設置し、米ユニバーサル・ピクチャーズも名作のモンスター映画で似たようなことを行った。
1つの作品のためだけにライターズ・ルームを発足させるのは稀なことだが、ある情報筋によれば、脚本に磨きをかけるためには、映画製作にありがちな複数のライターにリライトや修正をさせる方法より、良い脚本家集団によって対処する方が効果的だという。
パールマンは、マーベル初の女性スーパーヒーローの映画『Captain Marvel(原題)』の脚本を執筆しているだけでなく、レジェンダリーーが製作するゲーム『ポケモン』の映画版『Detective Pikachu(原題)』の脚本も執筆する。マレンは、ワーナーによるコメディ映画『Bastards(原題)』と、12月に公開する映画『Office Christmas Party(原題)』の脚本を執筆した。ウィッタは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に加え、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『The War Magician(原題)』など、幾つかの作品を執筆している。フィッツジェラルドは、米FOXが製作中の映画『Cascade(原題)』の脚本に取り組んでいる。
ドゥオレット-ロバートソンは、ワーナー製作による映画『Dungeons and Dragons(原題)』の脚本も担当している。
パールマンはCAAとマネージメント360、マレンはヴァーヴとDMGエンターテイメント、ウィッタはUTAとサークル・オブ・コンフュージョン、ドゥオレット-ロバートソンはWMEとマネージメント360、そしてフィッツジェラルドはWMEと、それぞれ代理人契約を結んでいる。