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2002年の1作目公開以降、5作続いてきた『バイオハザード』シリーズが遂に完結。『バイオハザード:ザ・ファイナル』が12月23日に日本世界最速公開となります。

本作で、クレア・レッドフィールドを演じるのが女優のアリ・ラーター。『バイオハザードIII』『バイオハザードIV アフターライフ』に続き、“ラストバイオ”でも、原作人気の高いキャラクターを熱演します。そんな彼女に電話インタビューを敢行。注目ポイントを伺いました。

―第3作、第4作に出演した『バイオハザード』シリーズが最終作を迎えることに、出演者としてどのようなお気持ちですか?

アリ・ラーター:ポールから電話が来た時はとっても興奮したわ。クレア・レッドフィールドを最終作に呼び戻す、復活させると言ったの。ポールやミラと前に仕事をした時もとってもいい経験だったわ。第1作は10年前だったと思うわ。私はメキシコに行って、ミラと仕事するのが大好きだったの。そして自分のキャラクターは強くて、自立しているリーダーだから演じるのが大好きだった。このキャラクターをまたやれるのはとっても嬉しいの。彼女を呼び戻せば、ファンは前のように間違いなく反応するわよ。

―撮影中、最終作という雰囲気はあったのでしょうか? シリーズ中の他の作品に比べて監督の熱狂とか情熱など何か違うと感じられましたか?

アリ・ラーター:ポールは何が起きているかちゃんと把握しているの。彼のような人は、私たちが現場に着いた頃にはもう映画は頭の中で一度見ているの。私たちは全く彼に頼っていて、彼が何を必要としているか言ってくれるのをあてにしているの。寂しさより、この映画を愛してくれている人たちに届ける興奮の方が強かったかもしれないわ。

―ミラをはじめ共演者との思い出深いエピソードをお聞かせください。

アリ・ラーター: 私はウィリアム(・レヴィ)が大好きよ。一緒にいてとっても楽しかったの。彼はとっても紳士で、チャーミングなの。オーエン(・マッケン)はアイルランド人で格好いいし本当に気楽な人なの。私はルビー(・ローズ)と一緒にいるのが大好きだったわ。彼女はエネルギッシュで、何から何まで面白くて楽しい人。彼女はすごく女性に好かれて素晴らしい友達よ。ローラとは一緒に仕事をするのは好きだったわ。私たちの共通点は料理、二人とも料理するのが大好きだから。私たちが行きたくないレストランなんてないわ。お互いにラムチョップを注文して骨が見えるまで食べきったものよ。

―シリーズに復帰し、再びクレアを演じた感想と撮影中に印象に残っている場面を教えてください。

アリ・ラーター:やっぱりエンディングね。クレアとアリスの間には本当に特別な瞬間があったのよ。滅亡後の世界を生き抜いた二人の女性だからね。彼女たちは戦士なの。バイオハザードの好きなところは、女同士を戦わせないところね。古臭い決まりに縛られていない映画なの。そこには、私の好きな絆とか本当の友情があるの。世界の終わりを生き抜けるという事実がとても魅力的よ。

―本作におけるクレアの活躍について、可能な範囲でお聞かせください。

アリ・ラーター:クレアは飛行機の墜落事故にあって生き残った人たちを見つけて、そして一緒に生きていくの。彼女にとってこのような人間性を経験するのは長い間無かったの。世界の終わりには心を許せないものよ。クレアは人間でいながら、周りをよく見て誰を信じられるのか、信じられないのかを見極めるのよ。

―シリーズを通してクレアは進化していっていると思いますか?

アリ・ラーター:そう思うわ。人生でたくさんの事を失った人を見ていると、その人の殻は固くなっていくの。自分の中に閉じこもって行くの。彼女は誰かに会い、夢を見はじめ、信じ、望み、そして愛するの。一瞬、彼女の人生に人間性がきらめくの。

―『バイオハザード』シリーズはあなたのキャリアにとってどんな位置づけになりましたか?

アリ・ラーター:ミラと私が騒々しい口喧嘩をしている24歳の女性を演じていないところが好きなの。彼女はこれをずうっと貫いてきたという事、そしてそれがすごく成功しているシリーズよ。私たちがお互いに対抗することは絶対になかったわ。それに、二人合わせて4人の子供のいるワーキング・マザーという事もあるよね。人は人生を楽しめるし、子供も持てるわ。人は箱入りなんかにされるべきじゃないのよ。人はなりたいものになれるべき。二人とも強い労働倫理を持っているの。私たちは時間通りに来るし、セリフも覚えている、準備はできているのよ。現場にはドラマは無いしエゴも無いの。それらがこの映画が上手く続く理由だと思うわ。そして、それがこの映画の中心、ハートなの。

―『バイオハザード』やテレビドラマ「HEROES」が人気な日本のファンはアリさんに対して「強い女性」というイメージがあるのですが、こういったイメージとご自身のキャラクターに通じる点はありますか?ご自身が「強い女性」だと思う部分はどんなところですか?

アリ・ラーター:多分ね。人種などは大事な事ではない、女性であることも問題ではないし、性的な傾向も問題ではないと信じている人間なの。この世の中で誰でも自分がなりたい人になれるべき。可能性は無限よ、大きな夢を持つ。それが私の人生の生き方なの。演じてみたいキャラクターについて考えると、強さもありながら女性であることが大事だと思う。そして、そういう女性の役を探しているわ。強い女性だから、または有力な女性だからってレディにはなれないとは思わないわ。

―今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

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