オバマ米大統領が、8年を経て大統領の座から退く準備をしている時期にあわせて、Netflixが、第44代アメリカ合衆国大統領であるオバマがニューヨークで暮らしていた20歳の大学生の頃を描く映画『Barry(原題)』を公開する。

Netflixで12月16日に公開となる同作は、オーストラリア出身の俳優デヴォン・テレルが、人種や政治、アメリカ人であることが何を意味するのかについての基本的な見解を形作り、人生において重要な瞬間となった1981年の秋に、コロンビア大学の第3学年をスタートさせる若き日のオバマを演じる。同作では、カンザス出身の母アン・ダナム(アシュレイ・ジャッド)、疎遠になったケニア人の父やクラスメートたちとの次第に緊張を増していく関係に葛藤するオバマの姿が描かれる。

トレーラーでは、同級生がオバマに対し、彼が混血であるが故にどこにでも馴染めると話す。オバマは、「僕はどこにも馴染まない」と、答える。

Netflixは、2016年のトロント国際映画祭でのプレミア上映後に同作の権利を獲得した。ヴィクラム・ガンディー監督(映画『Kumaré(原題)』、HBOによるテレビシリーズ『Vice(原題)』)は、コロンビア大学出身で同級だった卒業生アダム・マンスバック(『Go the F— to Sleep(原題)』の著者)にアプローチし、マンスバックが脚本を執筆した。

本紙ヴァラエティのオーウェン・グリーバーマンは同作を、「感動的で啓発的でもある」と、レビューの中で評した。グリーバーマンは、「この作品は、ほとんどの映画が正しく描くことがない、暗く、漂うような、遅く寝てマリファナを吸って好きなことをするという学生生活の本質に根差している」と書き、「この作品は正しく描いており、それが、身が引き締まるほどリアルだと感じられる理由の1つだ」とも記した。

同作は、ブラック・ベア・ピクチャーズとシネティック・メディアによって共同製作され、シネティックのダナ・オキーフェとブラック・ベアのテディ・シュウォーツマン、ベン・スティルマンがプロデュースを手掛ける。同作は、ジョン・スロスが代表を務めるシネティックが、初めて製作する映画作品である。

キャストには、ジェナ・エルフマン(映画『ステイ・フレンズ』、映画『Big Stone Gap(原題)』)、アニャ・テイラー=ジョイ(映画『The Witch(原題)』)、ジェイソン・ミッチェル(映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』)、エラー・コルトレーン(映画『6才のボクが、大人になるまで。』)、アヴィ・ナッシュ(映画『しあわせへのまわり道』、テレビシリーズ『シリコンバレー』)が名を連ねている。

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