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NYタイムズベストセラーにて21週No.1獲得&88週ランクインの驚異の記録を打ち立て、50ヵ国で累計1500万部の空前のベストセラーとなったポーラ・ホーキンズ原作のミステリー小説「The Girl On The Train」が映画化。エミリー・ブラント主演のミステリー『ガール・オン・ザ・トレイン』が、現在大ヒット上映中です。

本作は、愛する夫と離婚し傷心の日々を送る主人公・レイチェル(エミリー・ブラント)が、唯一の慰めとして毎日通勤電車から覗き見ていた″理想の夫婦″の不倫現場を目撃したことをきっかけに、殺人事件へと巻き込まれてしまうゾっとするお話。

主人公レイチェルは、精神的に不安定な女性で、時折記憶を無くしており、殺人事件が起きた夜の記憶も喪失。周囲から疑惑の目を向けられるようになります。今回は、本作同様失われた記憶に戦慄してしまう、衝撃のミステリー映画の名作を3本ご紹介します。

『白い恐怖』(1945)
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の名作『白い恐怖』。ある精神病院の女医コンスタンス(イングリッド・バーグマン)は、白地の縞模様に異常な恐怖心を抱く精神病院の新任のエドワーズ博士(グレゴリー・ペッグ)と出会い恋に落ちます。しかしあることをきっかけに、エドワーズ博士が著した本のサインと彼自身が書いたサインの筆跡が異なることに気づいたコンスタンス。彼に「あなたは誰なの?」と問い詰めると、エドワーズを名乗る男は記憶を失くしていることを告白しました。そしてあるメモを発見したことにより自身がJ.B.というイニシャルの人物であったことを思い出した男は、コンスタンスと共に、エドワーズ博士の行方を捜すため記憶を辿る旅へと出ます。作中、主人公が垣間見る幻想的な夢のシーンに芸術家サルバドール・ダリが制作に協力しているなど、ストーリー・美術ともに一級の傑作です。

『メメント』(2000)
『ダークナイト』(2008)、『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)といった傑作を生みだし続けているクリストファー・ノーラン監督の初期作品。10分間しか記憶を保てない障害を抱える主人公レナード(ガイ・ピアース)が、妻を強姦し殺害した「ジョン・G」という男に復讐するストーリー。はたして「ジョン・G」とは誰なのか、記憶が定かでない中、何を信じれば良いのかわからない状況で迎える衝撃の結末に驚愕すること必至の傑作です。ストーリー時系列に逆らう形で上映される複雑な構成ですが、10分間しか記憶を保てないという設定を最大限に活かした見事な脚本術に作品のファンも多く、多くのレビューサイトで高い評価を得ています。

『シャッター・アイランド』(2010)
監督マーティン・スコセッシ×主演レオナルド・ディカプリオの黄金コンビ4度目にあたる作品。連邦保安官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)は、孤島シャッター・アイランドにあるアッシュクリフ精神病院へ失踪したレイチェルという女性の捜索に向かいます。しかし捜索を進めていくうちに、島の警察官や医者たちの何か隠し事をしているかのようなよそよそしい態度にテディは不信感を抱き始めます。独自に調査を進めていく内に次第に明らかになっていく失踪事件の真実、そしてテディの記憶に、最後の最後まで目が離せない衝撃のラストが待ち構えています。

『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016)
アカデミー賞ノミネート作品『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』を監督したテイト・テイラーの最新作『ガール・オン・ザ・トレイン』は、主人公・レイチェル(エミリー・ブラント) が″理想の夫婦″の不倫現場を目撃したことにより殺人事件へと巻き込まれてしまう本格ミステリー作品。不倫現場を目撃したショックから記憶を失うほどにお酒を飲んでしまったレイチェル。それからしばらくたったある日、不倫をしていた″理想の妻″が行方不明であるとニュースで報じられると、警察による捜索が始まり、そして死体で発見されてしまいます。″理想の妻″の行方に固執していたレイチェルは、失踪当日の記憶がないために殺人の容疑者として疑われることに。はたしてレイチェルは本当に人を殺してしまったのか。レイチェルの記憶が明らかになった時、息をつく間もないほど衝撃的な展開の連続が襲い掛かります。

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