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神谷誠監督自らモーションキャプチャーのアクターに!? 2D/3DフルCG映画『バイオハザード ダムネーション』が本気
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神谷誠監督自らモーションキャプチャーのアクターに!? 2D/3DフルCG映画『バイオハザード ダムネーション』が本気

2012-10-17 00:00
    『バイオハザードダムネーション』公開講座

    ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画『バイオハザードV リトリビューション』の公開、PlayStation 3・Xbox 360・Windows用ゲームソフト『バイオハザード6』(カプコン)の発売に引き続き、フルCGアニメで制作された『バイオハザード ダムネーション』が、2012年10月27日に劇場公開。2D/3Dの迫力ある映像と、東欧の架空の国・東スラブ共和国で起きた反政府軍による独立運動に生物兵器“B.O.W.”(バイオ・オーガニック・ウェポン)が投入された戦場でのアメリカのエージェントであるレオン・S・ケネディの活躍を描くストーリーで、ファン必見の作品となっています。

    その公開に先立ち、神谷誠監督とCGディレクターの土井淳さん(デジタルフロンティア)によるCG制作過程に関する特別講座がデジタルハリウッド大学で2012年10月10日に実施。200名の受講生の前で、映画製作のプロセスを講義しました。

    ウクライナ大統領府のロケハン

    もともと『バイオハザード』シリーズが大好きだったという神谷監督は、ゲーム『ディノクライシス』のムービーパートの担当をした縁で、2008年公開の『バイオハザード ディジェネレーション』の監督を手がけることになったと語り、同作の国内外のセールスが好評だったことも後押しして、二作目も同じスタッフでプロジェクトがスタートしたと経緯を述べました。

    土井氏によると、「スタッフ20名、外注10名体制でシナリオ・キャラクターデザイン・アニメーションなどを同時進行で進めています。コンテをもとにモーションキャプチャーや合成、3D化などといった工程が発生します」とのこと。それだけでも制作期間が長期間にわたった理由がうかがえる内容ですが、「脚本もミーティングで決めます。プロデューサーチームとミーティングして舞台やキャラクターの内容をまとめてプロットを脚本家・菅正太郎氏に考えてもらい、重ねてミーティングを繰り返すことで形にしていきました」と、ストーリーが決まっていく舞台裏を明かしました。

    また、2010年10月に東欧が舞台ということでウクライナにロケハン。大統領府や核ミサイルのサイロなど、旧共産圏の風景を実感した上で、コンテの準備に入ったとのこと。

    上映時間による制限で盛り込めなかった要素も多く、「最初はカーチェースがやりたいと言ったのだけどうやむやになった(笑)。次にバイクやりたいとコンテまで行ったんですけれど没になりました。尺に収まるようにキャラクターがオーディション後に切られたりもしました」(神谷監督)という残念な話も飛び出しました。 

    レオンのCG制作過程

    また、キャラクターデザインから、2D・コラージュー・3D化という手順でキャラクターを作っていく過程も紹介されました。主役のレオンやゲームでの人気キャラであるエイダ・ウォンは最初カプコンの方からデザインをもらっての制作になることを説明。中にはレオンが身につけるミリタリーグッズの見本として神谷監督の私物が使われたり、「ひげをはやしてワイルドな雰囲気にした」(土井氏)といった細かなデティールへのこだわりを教えてくれました。

    女性大統領の制作過程

    映画のキーパーソンになる女性大統領は、前ウクライナ大統領のユーリヤ・ティモシェンコ氏を参考にしつつ、「絶対に似せないように」という監督のリクエストのもと、キャラクターデザインを担当した恩田尚之氏が数回イメージ画を出し、それをもとにコラージュからレタッチ、さらに3D化するという過程を経て完成したとのこと。服装もウクライナでのロケの際に現地の女性が着ていた服をもとにデザインされるなど、細部にわたって作り込みを行っています。

    絵コンテからモーション・顔の動きを演技

    3D化するまでには、絵コンテをもとに部屋などのレイアウトを決め、ポリゴンを制作しライティングなどを決定。さらに、アクションをはじめとする身体の動きと、顔の動きは別々のモーションを撮影、それを合成していくという気の遠くなるような作業を行う様子も披露されました。

    また、クリーチャーの演技を、神谷監督自らしている映像も流され、会場からは驚きの声が。「演技指導をしている時、俺がやったほうがうまくできるんじゃないか、と常々考えていて、今回やってみました」と神谷監督はその理由を淡々と語り、その出来栄えに満足そうな表情を見せました。

    前作から4年近い時間を費やして制作された『バイオハザード ダムネーション』。公開初日には、新宿ピカデリーで神谷監督をはじめ脚本の菅氏、プロデューサーの小林裕幸氏が登場する舞台挨拶・スペシャルトークショーを行うことが決定されています。制作陣の粋を結集して完成した3D映像の迫力を、ファンならずとも楽しんでみたいところです。

    『バイオハザード ダムネーション』公式サイト

    http://www.biohazardcg2.com/

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