スティーブン・スピルバーグとディズニーのタッグで話題を集めたファンタジー・アドベンチャー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』。“やさしい巨人”BFGと少女ソフィーが奇妙な友情を育みながら、世界を救う奇跡を巻き起こす感動巨編として注目された映画が、早くもデジタル配信とブルーレイ・DVDで登場します。
今回はそんな本作について、ユニークな「巨人たち」の撮影メイキング映像をお届け。
【動画】映画『BFG』の“巨人”はこうして作られた! スピルバーグも登場のメイキング映像
https://www.youtube.com/watch?v=GDWVuq4ba0E [リンク]
この映画には、心やさしいBFGのほかにさらに大柄な巨人たちが登場します。その名もマルノミ、チダラリン、ゴックリン、ペロリン、ツブシー、ハグリン、ダラリー、ニクスキー、ガブリンと、物騒なんだか可愛らしいんだか、なんとも不思議なネーミング。しかもBFGが身長約7mなのに対し、そのほかはその倍近い大型巨人。特にリーダー格の「マルノミ」は約15mもの巨体を誇り、BFGをチビ呼ばわりして常にエラそうしています。ただし、BFG以外の巨人たちは食べること・寝ること・遊ぶことぐらいしか考えておらず、言動もどこか抜けており、なかなかのおバカさんぞろいなところが憎めません。
そんな巨人たちは、モーションキャプチャーによって俳優の動きを取り入れながら生み出されたそう。特に主役のBFGを演じたマーク・ライランスは、ワシントンD.C.映画批評家協会賞で「モーションキャプチャー演技賞」を受賞するなど、最新技術と演技力の融合が絶賛されている!巨人ならではの独特なアクションを担当したのは、かつてシルク・ド・ソレイユのパフォーマーだったテリー・ノータリー。重りとバンジー網のコンビネーションを駆使して、俳優たちの動きを重々しくし、巨人らしさが伝わる動きを作り出しています。時に滑稽なアクションも繰り広げられる撮影現場では、監督のスピルバーグも「シェイクスピア劇の道化師みたい」とかなり楽しんでいた様子。
ちなみに、CGを駆使したビジュアルからはなかなか想像がつかないが、巨人たちを演じているのは意外な役者陣。まず主人公のBFG役には、先述のように『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞も獲得したマーク・ライランス。最も巨体な「マルノミ」(画像中央)を演じるのは、俳優やミュージシャンなどマルチに活躍するジェマイン・クレメントで、いつも「マルノミ」のそばにいる「チダラリン」(画像一番右)を演じたのは、人気コメディアンのビル・ヘイダーだ。実力派俳優がそろう巨人役だが、ヘイダーいわく、演じるにあたっては相当なトレーニングや工夫が必要だったそう。
「どの巨人もそれぞれおかしい存在に描きながら、同時に人に脅威を与える怖い存在でなければならないと、全員で話し合っていたんだ。そのバランスを見出すため、何週間ものトレーニングを経て、それぞれが自分のペースや特徴的なトレードマークや動き方を見出しているんだ」
彼らが試行錯誤して作り上げたオリジナリティあふれる巨人のキャラクターは、ぜひ映画本編で堪能してほしい。そしてBFGと少女ソフィーの大活躍と、感動のラストもどうぞお見逃しなく。
スピルバーグ久々のファンタジー超大作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、先行デジタル配信中。2017年1月18日(水)ブルーレイ(デジタルコピー付き)・DVD発売。