米20世紀FOXは、没入型エンターテインメントの新部門Foxネクスト(FoxNext)を発表した後、同部門がクリス・ミルク率いるVRのスタートアップ会社ウィズイン(Within)と提携し、VR作品をプロデュースすることを明らかにした。
一連のタイトルには映画『猿の惑星』だけではなく、ミルクやスパイク・ジョーンズ、ミーガン・エリソン、アンナプルナ・ピクチャーズらのプロデュースによるオリジナルのVR作品も含まれる。今回の提携の成果はウィズインのアプリ経由で入手でき、年内の公開を予定している。
Foxネクストは、1月18日(現地時間)、20世紀FOXとFOXネットワークス・グループの合同部門として発表された。FOXのベテラン幹部サリル・メータが率いる同部門は、VRやAR(拡張現実)、ビデオ・ゲームその他のインタラクティブな作品の開発に取り組む。同部門は、2016年に映画『オデッセイ』をVR化した作品『The Martian VR Experience』を発表した、FOXイノベーション・ラボをルーツとしている。
偶然にもFOXは、イマジナティ・スタジオと共にプロデュースしたVR作品『猿の惑星』の告知を、1月5日から8日にかけて開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で行っていた。しかしウィズインとの提携が別の成果を生み、Foxネクストは、ウィズインの創業者でありCEOのクリス・ミルクが同社の作品を監督しプロデュースすると発表し、「ソーシャル体験の共有を実現するために、人工知能を活用する」と述べた。
ウィズインは、2014年にVRSEという名でミルクと以前Googleでグーグル・データ・アーツを率いていたアーロン・コブリンによって設立された。2016年6月、同社はFOXやレジェンダリー・ピクチャーズなどから1260万ドルの資金調達に成功した。最近ウィズインは、『The Possible』というタイトルの5部作のドキュメンタリーシリーズを発表した。同シリーズにはヒアー・ビー・ドラゴンズ、GE、スローン・ファウンデーション、マッシャブルが協力している。