10-la-la-land.jpg

1月23日(現地時間)の朝、2017年第89回アカデミー賞ノミネートが発表された。映画『ラ・ラ・ランド』が好結果を出すことが期待されていたが、14ものノミネートは、アカデミー賞史上最多タイの記録である。メリル・ストリープのノミネートは少し驚きだったが、歴史的にアカデミーがどれほど彼女の功績を愛してきたのかを考えると、全くの予想外とは言えない。

今年のノミネートに関する(アカデミーの協力を受けてまとめた)10の面白い事実とデータを紹介する。

1. 14ノミネートの『ラ・ラ・ランド』は、映画『イヴの総て』(1950)と映画『タイタニック』(1997)が持つ最多ノミネート記録に並んだ。『タイタニック』は、映画『ベン・ハー』(1959)と映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)に並ぶ最多タイの11部門を受賞している。

2. メリル・ストリープは、映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で20回目のノミネートを果たし、自身が持つ俳優部門の最多ノミネート記録を更新した。ストリープは、映画『ディア・ハンター』(1978)で初めてノミネートされ(助演女優賞)、最後に受賞したのは映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)である(主演女優賞)。

3. 長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた映画『O.J.: Made in America(原題)』の上映時間7時間47分は、これまでアカデミー賞にノミネートされた作品の中で最長である。

4. 外国語映画賞にノミネートされた映画『タンナ』は、同部門で初のオーストラリア映画である。

5. 映画『Kubo and the Two Strings(原題)』は、視覚効果賞にノミネートされた完全アニメーション映画として2番目の作品である。最初の作品は、映画『ジュラシック・パーク』に敗れた映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)だった。

6. トーマス・ニューマンは、映画『パッセンジャー』で14度目の作曲賞ノミネートを果たし、ニューマン一家(アルフレッド、ライオネル、エミル、トーマス、デヴィッド、ランディ)の総ノミネートは他のどのファミリーにも勝る90を記録した。トーマス・ニューマンはまだ受賞経験がなく、アカデミー賞を獲得していない現存する作曲家として最多ノミネートを記録している。

7. 『ラ・ラ・ランド』は、オリジナルの音楽と脚本をもとにしたミュージカル映画としては、映画『錨を上げて』(1945)、映画『オール・ザット・ジャズ』(1979)以来のノミネートとなる。

8. ナット・サンダーズと共に映画『ムーンライト』を編集したジョイ・マクミロンは、編集賞にノミネートされた初のアフリカ系アメリカ人女性である。

9. デイミアン・チャゼルが監督賞を獲得すれば、32歳という史上最も若い受賞者となる。監督賞の最年少ノミネート記録を持つのは彼ではなく、当時わずか24歳という若さでノミネートされた映画『ボーイズ’ン・ザ・フッド』(1991)のジョン・シングルトンである。シングルトンは、映画『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミに敗れた。

10. アイ=リン・リーとミルドレッド・イアットルー・モーガンは、音響編集賞にノミネートされた初の女性チームである。

RSS情報:http://getnews.jp/archives/1610481