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ロサンゼルスで主演女優賞!『私とわたし』で1人8役、大須みづほインタビュー
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ロサンゼルスで主演女優賞!『私とわたし』で1人8役、大須みづほインタビュー

2017-02-17 14:00
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    2月9日、米・ロサンゼルスで短編映画の国際賞、L.A. Shorts Awardsの部門賞が発表され、日本映画『私とわたし』が作品賞、監督賞(佃尚能)、主演女優賞(大須みづほ)、メイクアップ賞(西藤恭子)の4部門を受賞した。

    『私とわたし』は、今年1月に開催されたSONY PROFESSIONAL MOVIE AWARDのために撮り下ろされ、入選した短編映画。人生に迷った主人公が、一晩で8人の自分と出会い、自身を再発見していく物語。登場する主要な8役を、全て大須みづほが演じている。

    【期間限定公開】SHORT FILM『私とわたし』(2分・国内版)

    今回、L.A.で最優秀主演女優賞(Best Actress, Diamond Award)を受賞した大須みづほに、1人8役への取り組みと苦悩を聞いた。

    「色んな役をやりたいです!」の一言から始まった

    大須みづほが、女優を目指して岐阜から上京したのは2年前。俳優で演出家の渡辺えりの下で演技を学びながら、現場経験を積むために、様々な映像作品を渡り歩く中で出会ったのが、昨年、大河ドラマ「真田丸」のオープニングを手がけ、映画『鼻歌』がカンヌ国際映画祭でも上映された佃尚能監督だった。

    佃監督が登壇する映画イベントで、「自分を主演にした映画を撮って欲しい」と直談判した大須は、監督に「どんな役をやりたいの?」と聞かれ「色んな役をやりたいです!」と答えた。
    それが今回の1人8役映画、『私とわたし』の制作につながったと言う。
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    試行錯誤を重ねた1人8役の演じ分け

    「作品によって色々な役を演じ分けられる女優になりたい、という意味だったのですが、まさか1つの作品で8役演じるとは思いませんでした (笑)」と語る大須は、監督に脚本を渡されてから、8役の演じ分けを日々模索した。

    それぞれの役を知人や友人に置き換えてイメージを作り上げ、役の声色や喋り方を録音して研究。その試行錯誤の甲斐もあり、完成後にスタッフから「8役が別の俳優に見えてしまうかもしれない」という懸念の声が上がり、急遽、海外出品版では大須のクレジットに全役の写真が追加されたそうだ。
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    ヘアメイク・西藤恭子と2人3脚での役作り

    役作りの上で心強い味方となったのは、今回、最優秀メイクアップ賞(Best Makeup)を受賞したヘアメイク・西藤恭子の存在だった。

    大須と西藤は、2人で何度も髪型やメイクのテストを重ね、異なる8役の人物像を手繰り寄せていった。中でも「髪型が一番大きかった」と大須は振り返る。イメージはあっても、なかなか具体像にたどり着けなかった大須だが、髪型が出来上がった瞬間に「ああ、こういう人だったんだ!と腑に落ちて、スッと役に入っていけた」そうだ。

    今回演じた8役の中で、大須が最も憧れるのは、バーの片隅でギターを語り弾くミュージシャン・MIZUHO(写真)だと言う。
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    「8役それぞれ、自分の中にある色々な部分を投影して演じたけれど、自分から最も遠い存在がMIZUHOだった」と語る大須、やはり人は自分にないものに憧れを抱くのかもしれない。

    MIZUHOが劇中で歌う主題歌『明日の行方』は、2月22日にiTunes、music.jp、レコチョク他からオンラインリリースが決定している。

    目指すは型にハマらない「カメレオン女優」


    現在、4月から放送の連続テレビ小説『ひよっこ』に出演が決まっている大須みづほ。女優としての今後の目標は、作品ごとに変幻自在な「カメレオン女優」だそうだ。「見てくれた人が「大須みづほ、こんな役もできるのか!?」と毎回驚いてくれるような女優になりたい」と語る大須の今後の活躍に期待したい。

    尚、今回ロサンゼルスで4部門を受賞したSHORT FILM『私とわたし』(5分版)は4月上旬、都内で初上映が予定されている。

    ■ 『私とわたし』公式サイト https://www.watawata-movie.com [リンク]
    ■ 画像提供:SHORT FILM『私とわたし』制作委員会

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    (執筆者: 荏谷美幸) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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