たちまち重版決定の話題書『1000のプロレスレコードを持つ男』清野茂樹 著(立東舎)
プロレスの醍醐味といえば、リング上での熱い戦いはもちろんですが、大好きな選手の入場シーンでの高揚感は、その時代を通過した少年たちにとってはテーマの出だしが流れるだけで、アドレナリン全開でヒーロー登場のそれと同じものがありました!
清野氏はプロレス世界3大メジャー団体を実況する唯一のアナウンサー。
今回紹介する『1000のプロレスレコードを持つ男』は現在のプロレス実況の第一人者である筆者、清野茂樹さんが幼少の頃から集め続けたプロレス関連のレコードのコレクションを中心に紹介しており、彼のプロレス愛が溢れまくった内容になっています。
人形も顔が命だが、プロレスレコードも顔が命!
『燃える闘魂 アントニオ猪木』アントニオ猪木(CBSソニー/’76年)
プロレスファンだけでなく、日本国民、いや世界で最も知名度があるプロレスラー、アントニオ猪木。筆者曰く、猪木のいちばんの魅力である顔が楽しめるのがレコードだとのこと。確かに猪木のレコードのジャケットから滲み出る凄みを見れば、猪木なら何をやっても許されてしまう気がしてしまいます。
ジャイアント馬場も歌います!
プロレスレコードといえば選手の入場曲!と思いがちでしょうが、実はプロレスラー自身が歌うレコードも数多く存在します。本著の中では、そんなレスラーの歌声が聴ける名盤も紹介されています。
『らしくもないぜ』木村健悟(クラウン/’85)
セールスと歌唱力が評価されて発売された3枚目。藤波とのコンビでWWFインタータッグ王者になった直後に吹き込まれた。(本書より)
プロレス界一の美声と言われる木村健悟はプロ歌手もびっくりの歌声でレコードを残しています。
『マッチョ・ドラゴン』藤波辰巳(ポリドール/’85)
エディ・グラントの「街角ボーイズ」のカバーであることはあまり知られていない。ジャケットのサインは作詞を手かげた森雪之丞にもらったもの。(本書より)
対して当時、木村健悟と共にWWFインタータッグ王者だった藤浪辰巳はリング上の実力は勝っていましたが、 歌に関しては、サブカル界では伝説の迷盤「マッチョ・ドラゴン」を聴けば…… やはり歌の軍配も藤波に上がります(笑)。
なんと東洋の巨人、ジャイアント馬場の歌声が収録されたレコードも存在するそうです。
『日本プロレス愛唱歌集 われらチャンピオンは歌う』
『日本プロレス愛唱歌集 われらチャンピオンは歌う』(非売品/’68年)
1968年に日本プロレスが今は無き蔵前国技館で行った大会で配布したソノシート。馬場が歌うは満州里小唄。森繁久弥や加藤登紀子も歌った懐かしい戦時歌をどうして馬場が歌うことになったかは不明だが、レコードジャケットの中で譜面を持ちながら歌う馬場の写真が微笑ましい。
レコードジャケットだけじゃない!
『1000のプロレスレコードを持つ男』は単なるプロレスレコードのジャケット写真集ではありません。甲本ヒロトやファンキー加藤がプロレスレコード愛を語ったり、プロレス入場曲の進化と歴史がわかったり、
人気レスラーの入場曲のニヤリとさせるエピソードが知れたり、筆者の清野氏が関係者らにプロレス入場テーマで10番勝負を挑んだりプロレス黄金時代を通過した人なら、存分に楽しめる一冊になっています!
4月21日と4月26日には清野茂樹さんのプロレスレコード愛を肌で感じられるイベントも
本書の発売に伴い、刊行記念イベントが開催されます。
①スペシャル・ゲストは新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー選手!
日時:2017年4月21日(金)19:30開演
場所:ジュンク堂書店 池袋本店
登壇:清野茂樹、獣神サンダー・ライガー
入場料:ドリンク付き1,000円 ※要予約
■ご予約は
ジュンク堂書店 池袋本店(TEL.03-5956-6111)
https://honto.jp/store/news/detail_041000021585.html?shgcd=HB300
②スペシャル・ゲストは大槻ケンヂさん!
日時:2017年4月26日(水)18:30開場/19:30開演
場所:渋谷LOFT9
出演:清野茂樹/ゲスト:大槻ケンヂ
前売2,000円 / 当日2,500円(税込・要1オーダー500円以上)
前売券はe+にて発売中
■ご予約は
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002221837P0030001
『1000のプロレスレコードを持つ男 清野茂樹のプロレス音楽館』(立東舎)
著者:清野茂樹
定価:(本体2,000円+税)
発売:2017年3月24日《清野茂樹(きよのしげき)プロフィール》
1973年8月6日、兵庫県神戸市出身。プロレス世界3大メジャー団体を実況する、唯一のアナウンサーとして知られる。広島エフエム放送でアナウンサーを経験後、2006年よりフリーとなる。幼い頃からの夢であったプロレス実況を実現させ、2015年には新日本プロレス、WWE、UFCという世界3大メジャー団体の実況を史上初めて達成。その対象はリング上だけに留まらず、コンサートに出演直前のももいろクローバーZ、世界陸上でウォーミングアップをするウサイン・ボルト、日比谷野外音楽堂のステージに登場する細野晴臣など……何でも実況してしまう“特殊実況”を得意とする。
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