だまされないために知っておくべき、人をだます6つのテクニック

今回はsadadad54さんのブログ『sadadadの読書日記』からご寄稿いただきました。

■だまされないために知っておくべき、人をだます6つのテクニック
現在は、IT技術が発達し、メディアが多様化する中で色々な情報が氾濫しています。内容など、いちいち吟味していられないほど多くの情報が、毎日の中で流れていく中で、意図的に悪意をもったものも紛れています。自分は絶対に引っかからないと豪語していても、だます側のプロの手によって陥落してしまう恐れは拭いきれません。そうならないために効果的なのは、彼らのテクニックを知っておくことです。

「論理で人をだます法 [単行本]」 ロバート・A・グーラ(著), 山形 浩生(翻訳) 『amazon』

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●1 信じるためにはどんな理由であれ納得すればよい
情報を信じるためには、なんらかの形で『納得』しなければなりません。『納得』するためには理由がいります。しかし、問題は『理由は正しくなくともよい』というところにあります。ここに、情報を誤って信じてしまう落とし穴があるのです。確からしいと思わせるためのテクニックは、この落とし穴を上手く利用しています。

●2 だまされるのは心理的な問題
この落とし穴は、人間の心理によって作られています。人が行動するための根拠には正しさなど必要ありません。その理由として心理学による人間の行動原理についてご紹介いたします。

★ 心理学による人間の行動原理

 ・自尊心による一貫性

 ・無意識に応答してしまう返報性

 ・不安なとき周囲と似た行動をとる類似性

 ・好意により、応対を甘くする趣向性

 ・権威に疑問を持たない従属性

 ・少量だと価値が上がる希少性

これらの心理的作用を恣意的に利用すれば、人を手玉にとることはさほど難しいことではありません。特に『自分で考えることをしない人たち』を踊らせるのは簡単です。しっかりした考えを持っている人でも、これらの心理的作用を複合されれば、堕ちてしまう可能性があります。

●3 人をだます6つのテクニック


1 強調、矮小化
 自尊心をくすぐり、都合のいい事を強調し、都合が悪い事を矮小化する。

2 レッテル張り

 対象にレッテルを貼り、ひたすら繰り返してレッテルを刷り込む。

3 普遍、平凡化

 一体感のあるキャッチフレーズを用いて、共感、親近感を引き出す。

4 正当、証言化

 権威や証言を用いて、意見や目的を正当化させる。

5 趨勢化

 時代の趨勢であるかのように見せ、取り残されるような情緒的不安を煽る。

6 制限化

 時間的、物理的な制限等を設けて行動を煽る。

●4 だまされないためにすべきこと
だまされないためには情報を遮断するという方法は現実的ではありません。情報に対して受身になるのではなく、むしろ情報に対して積極的であらねばなりません。人間の心理は何時の世もそう変わるものではありません。自分の心理状態をモニターして、情報の後ろにいる人の真意を汲み取ることは。訓練すれば誰にでもできるようになります。表面的な情報に踊らされないためには、だます人を含めて『知ること』が必要なのです。

人にだまされることは決してない。自分にだまされるのだ。

ゲーテ

執筆: この記事はsadadad54さんのブログ『sadadadの読書日記』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年02月18日時点のものです。

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