• このエントリーをはてなブックマークに追加
英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で視聴者をザワつかせた日本人マジシャン『TanBA』を直撃
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で視聴者をザワつかせた日本人マジシャン『TanBA』を直撃

2017-06-22 18:30

    『ブリテンズ・ゴット・タレント(Britain’s Got Talent、以下BGT)』と言えば、ポール・ポッツやスーザン・ボイルを輩出してきたイギリスの公開オーディション番組。そのBGTで先月イギリス中をザワつかせた日本人マジシャンがいます。その名は『TanBA』氏。

    TanBA’s tastebuds get a close shave | Auditions Week 6 | Britain’s Got Talent 2017(YouTube)
    https://youtu.be/PBKA0JlT3Rw

    BGTのステージに立ったTanBA氏のマジックパフォーマンスは風船飲みから始まります。次にステージから審査員席まで降りていき、出場者に厳しい批判を浴びせることで知られる名物審査員サイモン・コーウェル(以下、サイモン)にカミソリが本物かどうか実際に紙を切らせて確認させます。日本語の「美味しい」を意味する”yummy”の一言を放った後、4名の審査員の目の前で次々にカミソリを飲み込んでいきます。

    日本のテレビでもよく見かける「絶対に真似をしないでください」を意味するテロップ「DO NOT TRY THIS AT HOME」が表示されます。

    痛さを想像してか観客は引き気味でのけぞったりします。

    審査員の1人アリーシャ・ディクソンに至っては、目も鼻の穴も口も開きっ放し状態。

    そこから紙、カミソリ数枚、緑色のお酒、赤い糸を連続で飲んでいきます。全て飲み終わった後、赤い糸を引っ張っていくと、カミソリから風船までこれまで飲み込んだものが全部出てきます。最後に風船をカミソリで割ってフィニッシュ。審査員4名が総立ち、観客も立ちあがって拍手喝采。文句なしの合格です。

    同氏のマジックパフォーマンスは番組放送後、多くのイギリスメディアでも紹介されました。

    ハフポスト(HuffPost)英国版
    http://www.huffingtonpost.co.uk/entry/britains-got-talent-magician-tanba-razor-blades-balloon-watch-video_uk_59214172e4b034684b0cfda0[リンク]

    メトロ(Metro)
    http://metro.co.uk/2017/05/21/britains-got-talents-tanba-almost-cut-his-tongue-off-once-with-his-dangerous-act-6650429/[リンク]

    デイリー・エクスプレス(Daily Express)
    http://www.express.co.uk/showbiz/tv-radio/806948/Britain-s-Got-Talent-2017-Tanba-swallows-RAZOR-BLADES-Simon-Cowell-ITV[リンク]

    デイリー・メール(The Daily Mail)
    http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-4524274/Britain-s-Got-Talent-hopeful-SWALLOWS-razor-blades.html[リンク]

    ロイヤル・ファミリーまでザワついたかは未確認ですが、イギリス中をザワつかせた張本人に直撃インタビューしてみました。

    ―なぜ『BGT』に出場しようと思い立ったのでしょうか?

    TanBA:私はかねてより海外のショービジネスに興味がありました。これまでに様々なショーのオーディションに応募したのですが、何の反応もありませんでした。またリアクションがあったとしても、ビザの都合で不合格になるなど何度となく悔しい思いをしてきました。

    そこで、海外のショーに出演するために海外で有名になろうと考え、世界で影響力のある『BGT』に応募しました。当時『アメリカズ・ゴット・タレント(America’s Got Talent、以下AGT)』 は、米国市民か永住権取得者のみが参加資格でした。1年ほど前にBGTから連絡があり、いくつかの審査を経て今回の出場に至りました。最初にメールが来た時は詐欺メールかと思い、信じられませんでした(笑)。

    ―マジックパフォーマンスを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

    TanBA:子供の頃に、祖父が ピンポン玉が消える“子供だましのマジック”を見せてくれました。当時の私にはその現象がとても不思議で、その事がきっかけでマジックに興味をもちました。5歳の時でした。その後はおもちゃ屋さんで購入した手品を家でこっそりと練習し、上手にできたら友達に披露していました。成長するにつれて、マジックから離れた時期もありました。しかし、高校生の時テレビ見たMr.マリックさんのハンドパワーに強い衝撃を受け、プロの道に進もうと決心しました。

    ―マジシャンとして現在はどういう活動をされているのでしょうか? メインとなる活動の場は日本国内ですか、それとも海外になるのでしょうか?

    TanBA:現在は企業パーティーやブライダル、学校公演、マジックショーなど、主に日本で活動しています。コロッケさんの『CROKET MIMIC TOKYO(コロッケミミックトーキョー)』にはレギュラー出演していますので、是非遊びに来てください。最近は海外からの出演依頼が増えてきました。きっと『BGT』の影響だと思います。自分の夢に大きく一歩前進したと思います。

    ―サイモンを筆頭に審査員全員がスタンディングオベーションでした。相当“してやったり感”があったのではないでしょうか?

    TanBA:それはもう、めちゃめちゃ最高でした!! 私は身体が小さいので、気持ちで負けないように気を引き締めて臨みました。演技が終わり、審査員と観客が総立ちの状況を見た時は、自分を信じてやってきた演技が認められた瞬間だと思い、超絶に嬉しかったです! あの瞬間は一生忘れないと思います。実は本番当日は、『BGT』に出演できる嬉しさからか、会場に入ってから一日中笑いが止まりませんでした(笑)。

    ―大勢の観客を前にして英語でスピーチをしたりパフォーマンスするのは自己アピールが苦手な日本人には難しいことかと思います。英語の台詞はアドリブだったのでしょうか? それともある程度原稿的なものをご用意されていたのでしょうか?

    TanBA:英語が上手と言われるほどの英語力ではないです(笑)。番組でインタビューを撮影された時の内容はアドリブですが、インタビュアーに英語表現や話すときの表情を直され、何回か撮り直しをしました。まるで演出家のようでした(笑)。

    ※以下の動画にはBGT公式動画ではカットされたインタビューを含む未公開映像が含まれています。ちなみにこちらの再生回数は280万回以上。
    Britain’s Got Talent 2017 Tanba The Japanese Danger Magician Amazes Simon Full Audition S11E06 [リンク]

    ―失礼な質問になってしまいますが、風船飲みやカミソリ飲みは日本でもよく見かけますし、タネ明かしも公開されています。イギリスの視聴者にウケた理由はどこにあると自己分析されてますか?

    TanBA:今回のパフォーマンスに関しては、“まず飲み込む、そして吐き出す”をシンプルに表現しています。“飲み込む”ことに関しては、単純なものから危険なものまで段階を踏んで飲み込み、かつ観客が痛さや危険度の想像ができたこと。“吐き出す”ことに関しては、観客はカミソリを飲み込んだその衝撃から、最初に風船を飲み込んだ事を忘れています。最後に風船が出てきた事により、パフォーマンスをもう一度振り返り“飲み込んだモノが全て吐き出された”と納得できます。それにより“観る側の消化不良”がなくなったからだと思います。確かに、個々のパフォーマンスについてはタネ明かしも公開されています。基礎的なパフォーマンスを、構成や演出で魅せることができたことが一つの勝因だと思います。


    YES!!! My friend, Tanba Tamba killed it on Britain's Got Talent!!!友達のタンバさんがイギリスのGot Talentでやりました!!大成功!!! https://t.co/LwsQv2WNoD— Kenichi Ebina 蛯名健一 (@KenichiEbina) 2017年5月24日

    ―『AGT』の優勝者でパフォーマーの蛯名健一さんがTwitterで祝福のコメントをしていましたが、どういった経緯で友達になられたのでしょうか?

    TanBA:私がラスベガスにいた時に、友人の紹介で蛯名健一さんと出会いました。『YouTube』で蛯名さんの映像を拝見し、私が一方的に知っていたので、お会いできてとても嬉しかったのを覚えています。

    ―その蛯名さんはインタビューで「日本人は多分マーケティングがヘタ」とおっしゃっています。『BGT』に出場するにあたって「見せ方」で工夫された点はどういったところでしょうか?

    TanBA:たしかに、蛯名さんが仰るように「日本人は多分マーケティングがヘタ。構成や演出の部分が負けている」のかもしれません。技術が素晴らしいマジシャンは沢山います。今回のパフォーマンスに関しては、“全て飲み込み全て吐き出す”ことを伝えるために、“シンプルで分かりやすい演出”を意識して作りました。さらに観客が共感できるように、大袈裟な表情を意識して演じました。

    ―優勝目指してあと何回『BGT』のステージに立たれる予定ですか?

    TanBA:まず、優勝するためには、セミファイナル、ファイナルのあと2回勝たなければなりません。私の合格(4 YES)は、“セミファイナル出場パフォーマー選考会参加(リストアップ)権”を得たということでした。結論から申しますと、残念ながらセミファイナルには進めませんでした。落選の理由を直接教えてもらうことはできませんでしたが、地元の新聞The Sunによると、サイモンは「プロフェッショナルのセカンドキャリアより、アマチュアのファーストキャリアを重視した」と言っていました。

    ―今回のパフォーマンスは海外メディアでもかなり報じられていましたが、町中で声をかけられるなど「認知度が上がったな」と実感された出来事やエピソードはありますか?

    TanBA:動画の再生回数から、多少は認知度が上がったかな? と期待したのですが、町中で声をかけられることは今のところはありません。ただ、先日、パフォーマンスショーを観に行った時は、「あれ? もしかして、あの人…」と、以前より見られている感じはありました(笑)。

    ―ありがとうございました。

    TanBA公式サイト
    http://www.tanbamagiclown.com/

    TanBAブログ
    https://ameblo.jp/tanbamagic/[リンク]

    ※画像:TanBA氏提供
    https://www.youtube.com/watch?v=E62kdEUqi8o
    http://metro.co.uk/2017/05/21/britains-got-talents-tanba-almost-cut-his-tongue-off-once-with-his-dangerous-act-6650429/

    ※ソース:
    http://nybiz.nyc/gachi/2436/
    https://www.thesun.co.uk/tvandshowbiz/3658618/simon-cowell-axes-several-britains-got-talent-performers-after-theyre-exposed-as-secret-professionals/

    ―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
    (執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/1795431
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。