今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。
※この記事は2013年03月14日に書かれたものです。
■確実に地方自治体はこれから破綻しまくるよ ~ 自治体破綻時代の到来 ~
本日は中小企業診断士の方々と会合。
一致した話は、リーマンショック以降中小企業が次々と倒産する時代が来て、最近は病院が破産するようになったけど、これからは確実に自治体が破産する時代が来るね、という話でした。
破綻自治体と言えば北海道の夕張や福岡の赤池といった旧産炭地が有名だけど、これからはかつて製造業の主力工場が存在して撤退した地域を中心に同じ事象がどんどん起きていくことはほぼ間違いないと言って過言じゃないでしょう。
そんなわけで地方公務員がおしなべて安定した職業だった時代はもう終わりを告げようとしています。
今就活中の学生諸君は「地元に帰って公務員」とか言う前に、地元の自治体の財政力指数と実質公債比率をまず見ることをお勧めします。被災地や離島といった特殊事情が無くて、前者が0.4以下,後者が20%以上で65歳以上の比率(高齢化率)が30%を超えたらそろそろあなたの地元の自治体は黄色信号がともっていると思った方が良いでしょう。
個人的には青森県の黒石市の今後については注目しています。
「黒石市:13年度当初予算案 財政基金取り崩し均衡確保 /青森」 2013年02月27日 『毎日jp』
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130227ddlk02010006000c.html
ちなみに夕張市は2012年11月時点の最新の数値(財政力指数と実質公債比率は08~10年の平均)で
財政力指数=0.21 実質公債比率=42.8% 高齢化率=44.8% 人口増減率= -3.4%
です。これは完全に自治体としての持続可能性が無く赤信号と言ってもいいでしょう。
どうするんですかね。
そんなわけでこれからは地方自治体がJAL化して、破綻→年金整理→人員整理→経営再建、という流れが進むと思われますが、個人的にはそれは日本にとって良いことだと思っています。存続可能性の無い自治体がゾンビ化して残り続けるのは我々若い世代、さらに次に続く世代に取っては、はっきり言って負の遺産以外の何物でもないですからね。
一方自治体が破綻したあとに自治体が果たしていた公的機能は、民間団体が担うことが必要となるわけで、そういう意味では末端自治体においてはこれからは官民という区分がほとんど消滅していくことになるでしょう。というか、既に現実に先端的な取り組みをしている自治体では官民という区分はかなり曖昧になってきていて、合目的に個別事案に応じて設定されるようになってきています。
中央政治にはこういった流れを踏まえて、ある意味自治体を突き放した形で破綻時の制度設計から再生人材育成まで含め、自治体破綻時代に備えた政策を本格化することがそろそろ求められていくのではないでしょうか。
そんなわけで、
未だ自治労に支えられている民主党さん、そろそろ目を覚ましてくださいね
「民主が頼る連合「維新・みんなと連携はダメ」」 2013年03月10日 『YOMIURI ONLINE』
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/news/20130310-OYT1T00258.htm?from=ylist
今日は酔った勢いでこんな所で終わらせていただきます。
執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年03月21日時点のものです。
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