4.8インチのHDディスプレーと1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載、『おサイフケータイ』とワンセグに対応し、ドコモでも人気モデルのAndroidスマートフォン『GALAXY S III』が、au向けにカスタマイズして発売されました。LTEサービス『4G LTE』にも対応し、ハイスペックな本体機能を誇る一方で、使いやすさに配慮している点が大きな特徴です。au版『GALAXY S III progre』の製品レビューをお届けします。
●充実の基本スペック
『GALAXY S III progre』のOSはAndroid 4.0。4.8インチ、1280×720ドットの『SUPER AMOLED』ディスプレーと1.5GHzのMSM8960デュアルコアCPU、2100mAhの大容量バッテリーを搭載します。クアッドコアCPUやAndroid 4.1を搭載するような最先端モデルではありませんが、ウェブの閲覧やメール、SNSの利用、動画の視聴でもストレスなく使える充実したスペックです。
曲線を多用した本体は、水平線や森林をイメージしたというオーガニックなデザインを採用。大画面スマートフォンの中でも片手で持ちやすく、厚みを感じさせないデザインです。厚さは9.4mm、重量は約141g。本体カラーはオメガブルーとマーブルホワイトの2色で、ドコモ版とは異なるテクスチャー状の塗装が採用されています。
『4G LTE』による、下り最高75Mbpsの高速通信も目玉機能。夕方ごろ、新宿のオフィスで計測した結果は、下り28Mbps、上り2.7Mbpsと良好な数字をマークしています。利用者数やエリアによっても異なりますが、快適なネットワークにより本体の性能を十分に生かせそうです。
『GALAXY S III』の機能や使い勝手については、ドコモの『GALAXY S III SC-06D』発売時にも詳しくレビューしていますので、そちらも合わせてご覧ください。
“iPhoneキラー”最有力? 『GALAXY S III SC-06D』を触ってみた
http://getnews.jp/archives/221611
●使いやすさへの細かい配慮あれこれ
『GALAXY S III progre』は、使いやすさに配慮した機能を充実させているのが特徴です。まずは細かい点ですが、キーボードを画面の左右どちらかに寄せて配置できる機能に注目。キーボードの横に表示される矢印をタップすることにより、寄せて配置できます。
大画面スマートフォンは横幅も大きくなり、片手では端から端まで指が届きにくいことがありますが、左手で持つなら左に、右手で持つなら右にキーボードを寄せることにより、手が小さい女性でも快適にキー入力が可能になります。
『GALAXY S III』では、SMSでメッセージをやり取りしている相手にすぐ電話をかけたくなった際、端末を耳元に持っていくだけで電話をかけられる『ダイレクトコール』、フロントカメラがユーザーの視線を感知して、画面を見ている間はバックライトを消灯しないようにできる『スマート ステイ』、本体を置いた状態で着信やメール受信があった場合に、持ち上げるとバイブで知らせる『スマート アラート』という機能を搭載しています。これらの機能は、ウィジェットでON/OFFを切り替えられるようになりました。
ドコモの『GALAXY S III SC-06D』では「設定」メニューから設定が必要でしたが、ウィジェット化することでユーザーがこれら機能に気づきやすくなり、簡単に設定できるのはうれしい配慮といえるでしょう。
スペック重視の先進ユーザー向けというより、快適に利用できるために十分なスペックと機能が用意されている『GALAXY S III progre』。auの冬モデルスマートフォンの中では幅広い層に受け入れられる製品になりそうです。
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