宇宙で濡れたタオルを絞るとどうなるのでしょうか? そんなカナダの高校生2人が考えた実験を、国際宇宙ステーション(ISS)滞在中のカナダ人宇宙飛行士のクリス・ハドフィールド氏が実践した動画が公開されています。(せっかちな方は1:53くらいからどうぞ。)

「Wringing out Water on the ISS - for Science! 」

https://www.youtube.com/watch?v=o8TssbmY-GM

動画の中で、ハドフィールド氏はまず実験に使うタオルを取り出しました。この実験のために用意した、初めて開封するタオルです。そのタオルに水を含ませるハドフィールド氏。水のパックからストロー経由で水を押し出し、水の塊をそっとタオルに付着させるという、宇宙空間ならではのタオルの湿らせ方も必見です。

たっぷり水を含んだタオルが出来上がりました。見るからにひたひたに濡れたタオル。筆者は水の球がそこらじゅうに飛び回るんじゃないかとハラハラ……。

いよいよハドフィールド氏がそのタオルを絞り始めます。するとどうでしょう! なんと水はタオルから絞り出されるものの、タオルの表面に留まったままでいるのです。まるでCGを見ているような不思議な質感はぜひ動画でご覧ください(動画の2:10あたり)。タオル表面からハドフィールド氏の手まで流れた水は、まるでゼリーのようにまとわりつき、その後ハドフィールド氏がそっとタオルを手放そうとしても手とタオルはくっついたまま、離れていきません。

上記のような現象は水の表面張力によるもの。微小重力下を利用しての、水の表面張力をうまく見せた鮮やかな実験だったと思います。ハドフィールド氏も「素晴らしい実験だった」と高校生2人のアイデアを称えて動画は終了。いかがでしょう。筆者は予想は見事に裏切られましたが、あなたの予想は当たっていましたか?

※この記事はガジェ通ウェブライターの「Akiko」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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