佐野眞一が殺したジャーナリズム

●猪瀬東京都知事の発言問題について
国内メディアではガジェット通信が先駆けて報道する形となったオリンピック招致に関する猪瀬東京都知事の発言問題。

この問題について編集部内では早くから話題にのぼっていましたが、その時点では日本のマスメディアでは報じられる気配がありませんでした。ガジェット通信での記事化決定は4月28日の夜。このとき既に猪瀬知事の発言を受けてのトルコ青少年・スポーツ大臣による「オリンピックの精神に反する」という声明も発表されていました。

実際にガジェット通信の記事が公開されたのは翌29日の朝。午前中にはIOCが書簡で東京都へ事実関係の説明を求める書簡を送ったという海外での報道もありました。日本のマスメディアによる報道が始まったのは29日の夜。その後の騒動はみなさんご存知の通りですが、海外メディアで活発に報じられているこのような問題の国内報道に数日のタイムラグがあるのは、ちょっと不思議ですね。5月1日にIOCが失言問題に関する東京招致委員会の説明を受け入れるという報道がなされ、失言への処分もないとのことでこの一件は幕引きとなりました。

ガジェット通信には国内の編集部を始めとして海外からリモートで執筆してもらっているライターさんがおり、ネットでのやりとりで日々情報交換や編集活動をおこなっています。今後も興味深い情報をお届けできればと考えています。

関連記事)

猪瀬東京都知事の過激なイスタンブール攻撃に「オリンピック招致規則違反」の懸念 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/331394

猪瀬東京都知事会見(5月2日)

●大臣会見が取材不可能な場所でおこなわれている件について改善を求めています

ガジェット通信では知事会見や中央省庁大臣会見の取材・報道をおこなっています。

本日は東京都知事の定例会見もおこなわれ、その模様を取材・報道しました。このように、都知事会見ではまったく問題なく報道ができています。

しかし、一部の中央省庁大臣会見は報道機関でも入れない場所でおこなわれており、取材・報道活動が制限されている形となっています。

大臣会見は通常、それぞれの省庁の会見室で実施されます。

この会見が、国会内でおこなわれることがあり、この会見には一部のメディアしか参加できず、ガジェット通信では

取材・報道ができません。(ガジェット通信は日本インターネット協会に加盟する報道機関です)

「大臣会見のオープン化」が一時期うたわれ、一見門戸が開かれたように見えますが、「大臣会見の報道許諾」は得られているにも関わらず、実際は取材も報道もできません。

大臣会見オープン化といいながら、実質報道できないのであれば、それはオープン化したとは言えないのではないでしょうか。

この件に関し、ガジェット通信では各省庁に抗議すると共に改善を求めているところです。

これらは長年当たり前のように続いてきた悪しき慣習ですので、改善されるまでに時間がかかるとは思いますが、粘り強く改善を求めていきたいと思います。

●ガジェ通連載が書籍化
佐野眞一氏の盗作・剽窃問題を扱った書籍が発売となりました。

ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム(溝口敦,荒井香織 著 / 宝島NonfictionBooks)

http://www.amazon.co.jp/dp/4800207649/

この問題を扱った荒井香織さんによるガジェット通信の連載はこちらです。

http://goo.gl/oj04F

出版、誠におめでとうございます。

●ガジェ通制作生放送一覧をリニュ

これまで「おすすめ番組表」という名前でしたが、ガジェ通が制作している番組しか紹介してないので、「ガジェ通制作生放送一覧」というタイトルに変更しました。

http://getnews.jp/live

ゲーム実況や人狼放送など、エンターテイメント系の放送が充実しています。ガジェット通信制作の生放送にも注目お願いします!

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RSS情報:http://getnews.jp/archives/333513