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アニメーターが好きなのに、愛することが出来ない理由。
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アニメーターが好きなのに、愛することが出来ない理由。

2012-12-23 14:31
    アニメーターが好きなのに、愛することが出来ない理由。

    今回は、『はてな匿名ダイアリー』から転載させていただきました。

    ■アニメーターが好きなのに、愛することが出来ない理由。
    長文だけど自分の思いを吐露させてくれ。ヘタレだしこれからも仕事は続けていくから匿名で頼む。

    勿論この話の大前提にあるのは是正すべきだ、という事。

    通常の給与体系、勤務システムで鑑みれば、おかしいのは痛いほど理解している。

    だからそもそもの話は避けてくれ。あくまでアニメ業界と言う狂っている賃金システムの上での話しだ。

    多くの議論がアニメーターに限られているけれど、全てのセクションがおかしいのだから。

    ”アニメーターは大変だ”、”アニメーターは生活に苦しい”、”お金にならない”

    業界で7年間見ていて思う事がある。申し訳ないが、ほとんどの人に関してそれらは当然だと、自業自得だと。

    ”アニメーターの平均給与は10万以下”、センセーショナルなタイトルだ。でもこう思う。「だって10万以下の働きしかしてないし」

    ごく一部、頑張っている人には申し訳ない。が、そんな人たちはすぐに稼げるポジションに就いていく。

    気づけば俺たち進行よりお金を稼いでいる。羨ましいけれども、それもまた当然だろう。

    何かを勘違いした新人動画マンたちが、ベテラン原画勢と同じ生活リズムで働く。

    定時に来て定時には絶対に居ることが分かってればそれなりに仕事を取ってくる。

    頑張る人には稼いで欲しいと思う、線が少ない作品を取ってきたい。社内作品のスケジュールがいい話数を回したい。

    技術的な向上心があるなら難しいのだって探す。パチンコ作品を1%も抜かずに回してあげたい。

    けれど、昼の12時にいるかどうかも分からない、夕方の何時に入るかも分からない。

    そんな人間に責任を負ってまで仕事を取ってくる義理までは無いと叫びたい。それが仕事だからやりはするが、げんなりする事だって多々ある。

    イスに座ってたら勝手に仕事が来ると思ってるんじゃないのか。そんなわけないだろう。誰かが仕事を取ってきてるんだ。誰かが仕事を発注してるんだ。

    落とした責任を負うのはその仕事を取ってきた、発注したデスク、進行達だぞ。

    賠償金、請求しないだろ。その金額が今の給与に反映してると思ってもらっても過言じゃない。

    第一、甘えて稼ぐなんて普通の業界でも無理だろう。

    甘えて稼ぎたいならなんで東○に入らなかった?ジ○リに入らなかった?シ○エイに入らなかった?京○アニメーション(D○じゃなくて本社班)に入らなかった?

    動画に固定給出してる会社は別にこれだけじゃなくて探せば多くは無いがありはするだろ。小さな無名の会社でも社員を大切にしてる会社はある。T○Kやグ○フィニカとかも外からみたらそう見えるけれども?

    仮に10時間会社に居たとして机に向かってる時間は何時間だ?

    5時間しか筆を動かしてないのに10万以下だと騒ぐなよ。時給800円コンビニバイトでも、5時間しか働かなくて週2日休んでりゃ、10万しかもらえないだろ。

    逆に、作画スタジオの人間でも”○時には絶対に×さんが居るから”って言う安心感があればそこに真っ先に電話をする。そんな安心感のある人たちを何人も見てきた。

    拘束がかかってる動画マン、CG会社の人間すら名前を知ってる動画チェッカー、新しい会社を作る時にいの一番に声をかけられ動画マンのまま重役になって今も動画マンの人。

    彼らは大体そういう風に有名になるか、縁の下の力持ちのようになり、地位や名誉、お金を貰っている。このまま俺が出世しても、もらえないような金額を。

    きっと同年代のサラリーマンより貰えてる。失礼だがその中には上手いかどうかといえば、微妙な人たちも少なくない。だけど、稼いで当然と思える立派な人たち。

    都内や埼玉のいい場所に家を建ててる人。上手くはないけれど仕事は出す。絶対に落ちない。最低限のラインはクリアしている。彼らに出す仕事とお金は信頼という価値。

    アニメーター同士の関係ってはっきり言って気持ち悪い。

    アニメーター同士で仕事を融通しあうことはあっても、立場がはっきりとした発注元、受注先と言う形じゃないから社会人として達して無い人種を平気で庇う。

    救いようの無い人間すら庇いあう。すぐに被害者面をする。アニメーターはなまじ人数が多い分声がでかい。

    それがネットの発達でファンに伝播しやすくなって何時しか妄想被害者は本当に被害者として闊歩し始めた。

    傷を舐めあうことで改善の余地を自分たちで捨てたようにすら思える。特にここ最近はそれが顕著だ。実情が分からないから少し話せばファンは同情をする。

    同情は気持ちがいいからどんどん暴露する。裏では、当然だ、と思えるような人種も同情されていく。

    上記にも上げたようにプロフェッショナルな動画マンは見てきた。

    仮に制作進行と同じ時間、アニメーターが机に向かってずっと鉛筆を動かしてみたらどうか。

    入って最初の3ヶ月くらいのド新人ならまだしもソレを越えた動画マンならたぶん制作進行と同額くらい稼げるんじゃないのか。

    稼げない間は手厚くフォローするべきだとは思うけれども、ずっとフォローし続けなきゃならないのか。会社の意味は尻拭いじゃないんだ。会社は営利団体なんだよ。

    何社とも、それにフリーの人間何人とも付き合ってきたけど

    美術は落さない、仮に落としたとしても連絡が先に来る。

    仕上も落さない、仮に落としたとしても連絡が先に来る。

    撮影も落さない、仮に落としたとしても連絡が先に来る。

    アニメーターは落す。連絡無しで落す。原画マンでも、動画マンでも。

    進行が連絡しろ? 連絡しても落すじゃないか。

    それに美術も仕上も撮影も向こうから連絡が来る。

    勿論それは信頼関係を壊すことで今後仕事が来なくなるということを危惧しての行動かもしれない。

    アニメーターは1人の信頼をなくしても仕事はまだある。そういう余裕があるからかもしれない。

    でもな、いや、だからか。稼げないんだ。美術と勤務時間を比べてみろよ。

    きっと大差ないんじゃないか。時給換算? 美術の方が低いんじゃないのか?

    きっとこの増田を叩くのは稼げてない人たちで稼いでいる人たちは「まあ、そうだよね」と言うんじゃないか。

    こういう一丸になれない理由を、本人たちは自覚しているのだろうか。アニメーターは稼ぐには大変だが、稼げないのは、当然の帰結でしかない。

    代弁して怒るつもりも、同情する余裕も、今の自分には一切無い。

    今、このまま続けるとして、彼らを本気で擁護、庇護する必要や価値があるのか改めて考えている。

    転載元:こちらは匿名投稿『はてな匿名ダイアリー』からの転載です。

    画像:うまいアニメーターはシンプルな線でうまい絵描くよね『flickr from YAHOO!』

    http://www.flickr.com/photos/51985944@N04/5868937768/

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