2013年6月4日8時45分頃より中央合同庁舎第4号館で開かれた稲田朋美内閣府特命担当大臣の記者会見で、クールジャパンに関連する質問をすることができました。ここではその部分を抜粋して紹介します。
※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。
●クールジャパンに関する質問(抜粋)
――アフリカ開発会議のアフリカン・フェアでお召しになっているドレス、とてもお似合いなのですけれど、ただゴシック&ロリータや『不思議の国のアリス』というキーワードが出ていまして、実際にゴスロリファッションの好きな若い層からちょっと納得しがたい部分があったかと思います。デザイナーの方からアリスのモチーフのご説明があったかと思うのですが、具体的な説明や、あったのならばそれを受けてどのようにお感じになられたのか、お話し頂ければと思います。
稲田大臣:私の娘からも怒られたましたね。「“ゴスロリ”というのは知識が浅いのではないか」と言われたんです。なぜ私が“ゴスロリ”と言ったかといいますと、ゴシック&ロリータについて説明してくれた方がいらっしゃって、私は非常に納得した。その時に持ってこられたDVDが『不思議の国のアリス』だったんですね。私は(ドレスを)福井の生地と非常にあでやかなエメラルドグリーンで、ああいうデザインのものにしたんですけれども、ゴスロリの極意についてはもう少し研究しないと、と思います。
――クールジャパン推進会議のアクションプランには、「アニメや伝統工芸品、カメラなどの発信を行う」という項目があったかと思います。不勉強で申し訳ないのですが、どのような企画展示が行われたのか教えて頂きたく思います。
稲田大臣:展示の中に放送枠を買って、そこで『鉄腕アトム』とか日本のアニメ、ドラマですね。それらを流すことによって日本の文化とか生活スタイルを発信していくブースがありました。そういうことを含めて推進していければ、と思っております。
――そのような日本のアニメ・ドラマを発信することが大事だとは思うのですけれども、実際にメディアとかに流れていなくて、ひいては市民に知られることがないという状況では意味がないと思うのですが、これから政府としてどのように情報発信していくのかというところもお聞かせ頂ければと思います。
稲田大臣:そうですね。単にアフリカン・フェアで展示してというのでは、そこに来られる方は限られてくると思いますので、今ご指摘のように展示についてもっと私共も発信していきたいと考えています。
●薬ネット医薬品販売解禁の行方は?
今回、閣議後に一般用医薬品のインターネット販売が解禁に関して、菅義偉官房長官、田村憲久厚生労働相らと稲田大臣が対策会議を開いたということもあり、各メディアからの質問も集中しました。
稲田大臣は、「対面販売でもネットでも安全性は変わらない」とも述べ、厚労省の省令を違法と判断した最高裁判所の判決に則った形での対応を求めているということを強調したほか、解禁の行方が規制改革会議の影響はないと断言しましたが、結論については「現段階ではコメントできない」としています。慎重に言葉を選ぶ姿から、安全性を巡って厚生労働省など関係省庁との綱引きが続いている様子をうかがうことができました。今後の薬ネット販売が解禁されるのか、それとも見送られることになるのか、注視する必要がありそうです。
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