今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■女性に対して「彼」という代名詞を使おう
性別不明な第三者に対して英語ではheを使うのは普通に行われること。複数ならもはや性別と無関係なtheyだし。まあ複数なのだから女性も男性も含むことが多く、そうならざるをえないのだろう。
そもそもなぜ代名詞が女性と男性で分かれているのか。でも考えてみたら英語はむしろ女性と男性の区別が少ない言語。他の言語だと、名詞が女性名詞と男性名詞にわかれていて、それによって形容詞や動詞も格変化する。
英語もむかしは現在よりも格変化があったらしいが、時代とともに擦り切れてなくなっていったらしい。格変化が激しい言語は、どの単語がどの単語に係っているか格変化で推測できるので、語順の自由度が一般に大きい。英語の場合は格変化が乏しいので逆に語順が決まっている。SVOCとかね。
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日本語の場合、むしろ敬語の使い分けが多いように思う。源氏物語の読解で、この言葉は身分が高い人間に対して使われて、現在のシーンで身分が高いのは桐壺帝だから、この文の主語は~とか勉強したよね… orz
たぶん会話を簡潔にするために、登場人物を示すのに何らかの限定を導入した方が便利で、その限定方法として何を選んだかで、その言語のその後の方向性が決まったのだろう。
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何を選んだかはあまり必然的な理由はなく、選ばれたことによってその後数千年の間にそれぞれの言語が、それぞれの方向に特化した形で進化した。
たぶん最初は生物と無生物を区別するためのものだったのではなかろうか。自分で能動的に行動するものとしないもの。で、生物がさらに男性と女性がわかれた。
その意味ではたとえば「仲間うちの人を示す代名詞」とか「よそ者を示す代名詞」「敵を示す代名詞」とかあってもいいような気がする。世界の言語の中にはあるかもしれない。
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ネットで感じるのは、「彼」と「彼女」を使い分けるべきか?ということ。ネット越しだから顔はわからないし、性別もわからないことが少なくない。身分だってわからない。分からない方がいいこともあるだろうし。ネカマとか。
なので俺が思うにネットではすべて「彼」を使うのがいいと思うのだよね。itでもいい気がするのだが、さすがに人間に対してitを使うのは抵抗がある人が多いだろう。
実は以前女性に対しても「彼」を使うことを実践してみたことがあるのだが、いちいち「この人は女性ですよ」と突っ込みが入るので、さすがに鬱陶しくなってやめてしまった経験がある。
まあ男性にも女性にも使えると代名詞として「この人」でもいいんだけどね。
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あと1000年ぐらいたてば、どの言語も性とかなくなるかもしれない。すべては簡潔で無機的に…。言葉も従来は音声の会話が主だったから、なるべく簡潔に表現するためにさまざまな工夫がされた。
しかし会話の主流がキーボードとディスプレイなら、予測変換とかでどんどん単語がでてくるのだから、簡潔にする必要は薄れるのではないだろうか。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年06月07日時点のものです。
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