今回はteruyastarさんのブログ『teruyastarはかく語りき』からご寄稿いただきました。
■「何かをするには自分はあまりに遅すぎた。」と気づいてからが本当のスタート
この契約が切れたら正社員になりたい。就職活動もするつもりだ。でも、1年で習得できる程度のノウハウしか持ち合わせていない私をどこが雇ってくれるんだろう。頭だって良くない。何より、小さな子供がいる。周囲の正社員たちが将来の話をしているのを見るのが辛い。ああ醜い醜い。
私はこの数年、何をしていたんだろう。今更言っても仕方ないんだけど、もっと早く就職活動をするべきだった。甘く見ていたんだろうな、色々と。
「正社員に仕事を教えたくない」 2013年05月27日 『はてな匿名ダイアリー』
http://anond.hatelabo.jp/20130527060652
でも物を教える事に関しては賢いのかもしれませんね。
パート、あるいは派遣の悲哀ですが、上を見て後悔してたらどの立場でも常にそんなものです。
「もっとこうしてれば良かった」にはキリがない。
でもそこに気づいてから、、自分に配られたカードがストレートフラッシュではなく、条件最悪のブタだった事に気づいてから、そこからどう展開していくかと動くのが本当のスタートですよ。
アップルのスティーブ・ジョブズは、創業者としても凄いですが、ほんとに世界を変えるような業績は、2003年にガンが見つかってから、自分の死を意識するようになってからの仕事ぶりがずっと凄いと思います。
フリーライター時代の堀井雄二は、自分は将来何してるんですかね? とか、後に日本中をとりこにするドラゴンクエストを今日まで作りつづける事になることを全く意識してないし
ハリウッドスターのアーノルド・シュワルツェネッガーは、デビュー14年、37歳でやっと出世作「ターミネーター」のロボ役に出てきて、大ヒット作となった『ターミネーター2』では44歳です。
まあハリウッドスター達は役者なんで常に若々しいというか、40代前後から有名になって活躍ということも多いですよね。
新作を多数出してる彼らの現在の年齢はもう50代ですし。
トム・クルーズ 50歳
ブラッド・ピット 49歳
ジョニー・デップ 49歳
宮崎駿は腕のいいアニメーターでしたが、カリオストロの城がヒットせず、絵が古臭いと長期間業界から干されて、ジブリ設立のきっかけとなる「風の谷のナウシカ」を作ったこの時43歳。
絵が古いといえば、同じ理由かつ作風も古臭いと長い不振に苦しんだ手塚治虫がブラックジャックで復活するのが44歳。
以降、火の鳥の再開、ブッダ、三つ目がとおる、アドルフに告ぐなどの名作を描き上げます。
有名なコピペで
22歳で事業に失敗する。
23歳で州議会議員選挙に落選する。
25歳で再度事業に失敗。
26歳で恋人の死に直面する。
27歳で神経の病をわずらう。
34歳から5年に3度下院議員選挙に落選する
46歳で上院議員に落選。
47歳で副大統領になろうとするが失敗する。
49歳で上院議員選挙に落選。
51歳でアメリカ合衆国大統領となる。
この人物の名はアブラハム・リンカーンである。
「数々の失敗でも挑戦し続けたリンカーン」 『とようけ経営』
http://www.toyoukekeiei.net/page27.html
足かけ17年をかけて全国を測量し大日本沿海輿地全図を完成させ、日本国の歴史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした。日本で初めて金星の子午線経過を観測した人物である。1800年(寛政12年)、56歳の時に、第1次測量を開始。
「伊能忠敬」 『wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊能忠敬
借金のため65歳で無一文。そこからケンタッキー・フライド・チキンのフランチャイズ創業開始。
「奇跡体験!アンビリバボー | カーネルサンダースの壮絶人生」 『フジテレビ』
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/130411_1.html
『アンパンマン』の人気が上がって売れっ子になった時はすでに50代後半になっており、漫画家としては大変に遅咲きであった。年齢が90歳を超えて、2010年(平成22年)には引退も考えるが、翌年3月に東北地方太平洋沖地震が起こったことから思いとどまり、未だ現役で活動を続けている。『アンパンマン』の人気は年の経過と共に少しずつ上がっていったので、人気漫画家になった年代をもっと遅く捉えることもできる。『アンパンマン』のアニメがスタートしたのも彼が69歳の時であり、本人は「僕は70歳間近になって、やっとヒットした超遅咲き」と語っている。
「やなせたかし」 『wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/やなせたかし#cite_note-2
アンナ=メアリ=ロバートソン=モーゼス(1860~1961)こと、グランマ=モーゼス(モーゼスおばあちゃん)が本格的に絵を始めたのは何と彼女が75歳の時ですが、1940年に80歳で初めての個展を開くと画家としての彼女の存在はアメリカだけではなく、世界に知られることになりました。その後101歳で亡くなるまで現役として仕事をしました。「グランマ=モーゼス」 『ポッキーのボストン案内』
http://www.pockyboston.com/rockwell/moses.html
最近こういうニュースもありましたね。
「80歳でエベレスト登頂に成功した三浦さん、世界最高齢も達成!」 『NAVER まとめ』
http://matome.naver.jp/odai/2136927946806106501
物事の一流になるのに1万時間の法則というのがあって、
一日3時間程度で10年。
一日10時間だと3年。
という目安で考えても、遅すぎるということはないのでしょう。
最初から条件が揃ってたり、若いうちから運よく恵まれた人も確かにいます。
でもほとんどの人は、悪条件が出揃っていろいろ締め切りに遅れた時こそ本気を出せるんじゃないでしょうか?
逆説的ですが、「何かをするには自分はあまりに遅すぎた。」と自覚することこそ、本当のスタートが切れるんだと思います。
執筆: この記事はteruyastarさんのブログ『teruyastarはかく語りき』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年06月11日時点のものです。
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