今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■「人間」とは
なにやら「人間力」が話題のようだ。大学入試に人間力の評価を導入するという。人間力それは我々日本(大和)民族の力でもある。この「大和民族力」を略して「和民力」という新名称を与えてはどうだろうか。
「突破せよ!東大合格、和民力800点の壁!」みたいな。機械のストレス試験みたいなものになると思われるが、非破壊検査になること望んでやまない。
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ところで「人間」ということば、そもそも「人」だけで人間なわけで、なぜそれとは別に「人間」という言葉が存在するのだろうか。「和泉」は「いずみ」と読む。「泉」だけでも「いずみ」だ。「大和」はむかしは「大倭」と書いたが、「倭」だけでも「やまと」だ。
どうも1文字だけの単語だと重みがなさそうに感じて、2文字にしたがるのだろうか?
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人間は、仏教語でサンスクリット語「mamusya」の漢訳。仏教語としての「人間」は「世の中」「世間」「人の世」を意味した言葉で、「人間」に「人」そのもの意味が加わったのは江戸時代以降である。「人間(にんげん)」 『語源由来辞典』
http://gogen-allguide.com/ni/ningen.html
なるほど。最初は「世間」という意味だったのが、後になって人間そのものも指すようになったのか。世間なら「人のあいだ」というのもなんとなく分かる。
で、なんで「人間」が「人」の意味にも用いられるようになったかだけど、やっぱなんでも漢字2文字にしたがる日本人の特性ではなかろうか。
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日本人は漢字2文字が好きなんだよね。奈良時代に全国の地名を縁起のいい漢字2文字にせよとおふれを出している。
主に地形の意味を含む地名が奈良時代の和銅6年(713年)に「中国にならい郡郷名を好字(よきじ、縁起の良い字)で著せ」とする和銅官命で強引な当て字2文字に置き換えられた地名が多く、それらの地名が数多く残っている。「難読地名」『wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/難読地名
日本の地名の漢字の読み方がデタラメなのは、これが大きな理由。
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humanとmanについて面白い話。
「"人間"と"human"の語源を教えてください。 どちらも"人"や"man"で代用できるのに、...」 2008年04月30日 『Yahoo!知恵袋』
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416237604
manだけで人間なのに、humanも人間を表すのはなぜかという質問。回答者はmanにhu-がついたものではなさそうと答えている。つまり語源が別々でたまたま語尾が似た単語があったのだろう、と。
femaleとmaleについても語っている。てっきりfemaleはmaleにfe-がついた単語かと思っていたら、語源が全く違うらしい。
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ところで大学というのは本来、学問を研究するところだよね。だから学力で合否を判断するのは、当然だと思うのだが…。それが就職のための専門学校みたいなものになってるから、学問だけでなく総合的な能力を判断すべきとかいう話になる。どんどん間違った方向に進んでいる気がするのだが…。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年07月30日時点のものです。
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