今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■ジブリは1代で終わるのか…
なんかここに来て宮崎駿が、急に政治的な発言をし始めた。むろんこれまでも宮崎駿の作品には反戦・自然との共存のテーマは描かれていたが、政治的な「色」を出すことは極力避けていたように思う。
最新作の「風立ちぬ」も、なにやらいままでのジブリ作品とは、ちょっと違っている様子(まだ見てないが)。いままで一生懸命「夢」を演じていたのが、ここに来て良くも悪くも自分の本性を出すようになったようだ。
2つの終わりの準備をし始めたのかな、と思う。1つは宮崎駿自身の死。まあいくら否定しようとしても人間は死から逃れられない。残された時間、やれること、これまでやれなかったこと、をやっておこう、と。
もう一つはジブリの終わり。たぶん宮崎駿はジブリは自分の死後は存続しないとわかったのだろう。いままでは迷いがあった。だから「夢」の作り手であるジブリのイメージを傷つけるような、政治的な主張は宮崎駿は控えていた。ストッパーになっていた。
しかしそれを考える必要がなくなった。もう何も遠慮することなくジブリを私物化し、自分と一緒にあの世に持っていく覚悟ができたのだろう。ある意味、宮崎駿のジブリからの解放。宮崎駿はジブリの生み出した「夢」よりも、いまのこの現実の方が大事だと思ったのだろう。
その意味では我々は宮崎駿に感謝しなければならないのかもしれない。残念ながら俺は宮崎駿の政治信条に賛同できないが、宮崎駿がこの世界のことをどれほど考えてくれているかはわかる。
ジブリ作品は、あと何作見れるだろう…。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年07月30日時点のものです。
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