8月28日、今年もトマティーナ(トマト祭り)がスペインのブニョールで行われた。お祭り大好きガジェット通信取材班は早速スペインへ飛んだ。ブニョールは、スペインのオレンジとパエリアで有名なヴァレンシアから、電車で1時間ほどの場所にある町で、本当にここに世界中から人が集まるのか不安になるほど、のどかな町である。この小さな町に今年も世界中から42,000人が集まったというからびっくりだ。日本人観光客も多く参加していたのが印象的だった。
今年から、トマティーナに参加するにはひとり10ユーロの参加料が必要になり、かなり厳しいセキュリティーの中、祭りは行われた。
トマティーナの朝は早い。朝9時には会場に向けて参加者の行列ができていた。まだ参加者のTシャツが白くてまぶしい、数時間後にはトマトまみれで真っ赤に染まるのだ。
『パロ・ハボン』という、石けんをたっぷり塗り付けられた丸太の先に生ハムがぶらさげられ、それをみんな取ろうと必死でよじ登る。多くの日本人参加者も挑んでいたが、残念ながら今年は生ハムに手が届くところまではいったが取れなかった。
今年はまさかのフライングスタート!通年号砲が鳴ってからトマトのぶつけ合いがはじまるのだが、それを待たずしてトラックからトマトがまかれはじめる。一瞬にして人や町がトマト色に染まっていく。飛び交うトマトと歓声にみんな興奮状態!
純白のウェディングドレス姿のカップルもトマトまみれだ。幸せそうだなおい!
結構フレッシュなトマトも飛んでくるので、直撃するとかなり痛い。後頭部に食らうと一瞬クラッとするぐらいの威力だ。一回握り潰して投げるのがルールなのに!
目の保護をするためゴーグルを付けて参加する方が安全だ。
撮影班のカメラもトマトまみれで、すぐにレンズも曇る。びしょびしょぐちゃぐちゃでいくらレンズを拭いてもおいつかない。もう撮影は途中であきらめて取材班もトマト投げに専念!楽しい!
トマトを投げ終わると町中トマトまみれに。足下はトマトジュースの川が流れ、まだ物足りない参加者達は、足でトマトジュースを蹴って掛け合う人や、寝そべってトマトジュースのお風呂に浸かるものまで現れた。
一時間後、再び号砲が町に鳴り響くとトマティーナの終了である。号砲が鳴ったらトマト投げは禁止です。トマト色に染まった参加者は、まるでゾンビの様にヨタヨタと歩きながら帰っていく。お疲れちゃーん!
今年は残念ながらの大雨で、極寒のトマティーナになってしまったが、毎年8月最終水曜日にトマティーナは行われるので、興味を持った人は是非その身で一度は体験してみる事をお勧めしたい。この記事を書いてる最中もまだトマトの匂いがとれてないけどね!Happy Tomatina!!
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