※この記事は「しぐP」さんからの寄稿です。
9月20日、新型の『iPhone 5s』と『iPhone 5c』が発売された。今回からついにドコモが参入し、日本の大手キャリアによる三つ巴戦となったのだが、どこのキャリアにしたらよいのかわかりにくい。その中でも気になるのは、料金プランや通信品質だと思われるが、料金プランに関しては各社ホームページで紹介されているので、そちらを参考にすれば、少々複雑であるものなので目に見えて理解できる。ところが通信品質は実際に目で見えるものではないので、どのキャリアがよいのかわかりづらい。しかも『iPhone5s/5c』は周波数800~900MHz帯を利用したLTE通信に対応しているので、auが通信が良くなると言われている。実際のところはどうなのか、その通信品質を調べるために各キャリアの『iPhone 5s』を3台用意し、RBB TODAYが提供している通信回線スピード調査用iPhoneアプリ『RBB TODAY SPEED TEST』を使い、実際に各端末ごとに3回計測を行って調査してみた。
今回の調査では、都内の5か所の駅近辺を調査。結果は表の通り。
有楽町駅中央口前では、ソフトバンクが優勢で、下りのスピードは平均16Mbpsを叩き出し、上りのスピードも8Mbpsと安定していた。auは下りのスピードは平均11Mbpsだが、上りのスピードがソフトバンクモバイルほど出ず2Mbps程度だった。ドコモは、上り・下りのスピードともに両キャリアには及ばない結果で残念だった。
水道橋駅西口での調査では、ソフトバンクが平均値で下り・上りともに僅差で優勢になった。下りで20Mbps以上、上りで10Mbps近くを叩き出したのはソフトバンクとauで、両キャリアで非常に優秀な記録が出た。その反面ドコモは、そのふたつのキャリアに及ばない残念な結果になってしまった。
六本木ヒルズのメトロハット周辺で計測を実施。ここでも下りのスピードの最高値22Mbpsを叩き出したのはソフトバンクで、平均値でも他のキャリアを引き離す結果に。反対に上りの平均値では、auが優勢な結果になったが、auとソフトバンクの平均値はほぼ変わらない状態。またしてもドコモは、そのふたつのキャリアに引き離される結果が出てしまった。
品川駅では、港南口にある広場で計測を行った。ここでは下りのスピードが3キャリア共に15Mbpsを越える結果を出し好成績。その中でも、最高記録の27Mbpsを出し、平均値でも22Mbpsを出したソフトバンクが優勢な結果になった。上りのスピードではauが10Mbpsを出し平均値でも8Mbpsと一番になったが、ソフトバンクが肉薄する結果に。ドコモは、上りのスピードは他のふたつのキャリアに及ばない数値となった。
渋谷のヒカリエ1階前で計測を実施。ここでは、auが上り・下り共に平均値で他のキャリアに勝ったものの、各回の計測ではソフトバンクが勝った時もあった。auとソフトバンクがスピードで競り合うものの、またしてもドコモは残念な結果になってしまった。
最後にまとめると、ドコモはエリアカバー率の評判は良いものの、5か所中4か所でソフトバンクとauに惨敗する残念な結果になった。auはプラチナバンドをLTEで使えるということもあって事前情報通りの結果。ユーザーとしては満足そうだ。驚いたのはソフトバンクの結果だ。数多くのiPhoneユーザーを抱えているにも関わらず、 auよりも勝っている。これだけの結果ならユーザーも大満足するだろう。
執筆:
<しぐP>
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