誰でも投稿が可能なことで、購入者の本音から宣伝と思わしき内容、さらには商品をネタにしたコメントなども集まるECサイト『Amazon』のカスタマーレビューですが、『YAMAZEN』ブランドを展開している家電商社山善の食器乾燥器『YD-180(LH)』が、本来の用途とは違う模型製作の乾燥ブースとして絶賛されていることが話題となっています。
きっかけとなったのは、2013年11月27日のLINE株式会社執行役員・田端信太郎さんの『twitter』でのつぶやき。該当ページのリンクとともに、「レビューに注目。もはや全然食器乾燥器じゃない用途での絶賛コメントの嵐。ユーザー主導型イノベーションやね」にポストし、1100件を超えるリツイート(RT)されることになりました。
田端信太郎さん( @tabbata )のツイート
http://twitter.com/tabbata/status/405611806187462656
カスタマーレビューは2013年11月30日現在で62件が寄せられ、星5つが36で星4つが11とかなりの平均4.1という高スコア。
コメントでは、「模型製作を趣味とされている方には最適です」「自然対流式の乾燥方法が素晴らしい」「塗装も1時間ほどでシンナー臭が抜ける」と模型ファンからの賞賛が並び、「サイズが大きいのでプラモのランナーからフィギュアの足まで何でも入ります」「ボディへのクリア厚塗りするときでも乾燥スピード速いので重宝します」と具体的な使用感も。
さらに模型用に使いやすくするために「透明フード側の軸付近の干渉部分を削って開放範囲が広げる」「食器固定用のピンを切り取る」「熱源が80℃ほどにもなるので板を一枚入れると良い」といった改造・工夫も紹介。こういったレビューを参考に購入したというコメントも寄せられています。
一方、食器乾燥器としては「静かで安く期待通り」という声もありますが、模型用に使っているレビュアーからは「食器甩としては性能的に不満」「食器なんて野暮なものには使わない」と辛い評価。中には「食器乾燥機というのをやめて塗装ブースとして売ったほうが売れる」というコメントも…。
このような評価を受けていることについて、メーカーがどのように捉えているのか気になるところですが、2006年3月から7年も発売され続けているということもあり、模型ファンからの声も届いているのでは?
4000円以下で購入できるというリーズナブルさも合わせて「末永く生産し続けていただきたい名機」として今後も想定とは違った使い方をされることになりそうです。
※画像は『Amazon』商品ページより
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