• このエントリーをはてなブックマークに追加
佐藤秀峰がSF作品に初挑戦! 映画『エンダーのゲーム』の“戦いたくない無い系主人公”を描く
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

佐藤秀峰がSF作品に初挑戦! 映画『エンダーのゲーム』の“戦いたくない無い系主人公”を描く

2013-12-27 08:30
    佐藤秀峰さん&漫画一コマ(ラフ)

    現代のアニメ、漫画、小説、そしてゲームなどに多大なインスピレーションを与えた伝説的小説『エンダーのゲーム』が遂に映画化。2014年1月18日に公開となります。

    深淵な世界観やスケールの大きさから、長年にわたり映像化不可能と言われてきた本作は、宇宙戦争を“終わらせる使命”を背負って生まれた少年戦士エンダーの挫折と成長を描いたヒューマン・ドラマ。「ハリウッドの実写が日本に追いついた」ともいわれています。

    本作の公開を前に<エンダー再誕プロジェクト>なるものが進行中。秋赤音のイラストに始まり、コミックマーケット85企業ブースへの参加・声優起用・原作本との共同イベント・ラジオドラマ化・ゲーム実況グループM.S.S Projectによる試写実況など、今までに類を見ない日本でのPR展開もネット上で大きな話題を呼んでいます。

    漫画『エンダーのゲーム』一コマ(ラフ)

    そして本作にインスパイアを受け、漫画家の佐藤秀峰先生(『ブラックジャックによろしく』『海猿』)による、映画『エンダーのゲーム』の漫画化>が決定。執筆がスタートした漫画『エンダーのゲーム』の一コマで、“戦いたくない無い系主人公”少年戦士エンダーが「ボクはやりたくてやったんじゃない!!」というシーンのネームが公開されました。

    佐藤秀峰先生がSF作品ってちょっと意外ですよね。先生ご自身も「“SF描けないんだね”って言われるのは嫌なので頑張ります!」とコメントしており、意気込みバッチリ。ガジェット通信は、秀峰先生の仕事場にお邪魔して今回のコミカライズや『エンダーのゲーム』について色々お話を聴いて来ました。

    エンダーのゲーム

    ――映画『エンダーのゲーム』が秀峰先生の手によってコミカライズされるわけですが、映画を観た率直な感想を教えてください。

    佐藤秀峰(以下、佐藤):映画すごく面白かったです。原作の小説を読んでから映画を観たので「あの文章はこういう映像になるんだ」って驚いたり、自分のイメージと違った部分もあったり。僕は普段映画を観ないので、久しぶりに映画を大スクリーンで観て音も映像も迫力がすごかったですよね。アトラクションみたいだなって。

    ――『エンダーのゲーム』の存在は以前より知っていましたか?

    佐藤:はい。高校生の時にSF小説を読んでみようと思い立って『死者の代弁者』という作品を読んだのですが、それが『エンダーのゲーム』の続編だったんですね。本編を知らないまま続編を読んだので、ちょっとよく分からない部分もあったんですが(笑)。今回、本編を読むことが出来てなるほどなと思う部分も多かったり。

    ――本作の主人公エンダーは“戦いたくない無い系主人公”で、現在日本で人気のアニメや漫画に通じる部分がありますよね。

    佐藤:主人公の成長物語が手抜き無く描かれてます。僕は普通の人が努力して立派になるのが好きなので、エンダーには「凄いんだから悩まずに頑張りなさいよ!」とも思っちゃいますが(笑)。

    ――原作のある映画を観て、それをベースに漫画を書くというのはなかなか難しい試みだったのでは無いでしょうか。

    佐藤:原作である小説を読んで、映画も観たのですが、僕原作付きの漫画を書いたことが無いので、最初はかってがよく分からなかったですね。『エンダーのゲーム』がクリエイターに影響を与えたのはすごくわかりますね。ちょっとイジりたくなる感じがするんです。影響を受けてても“パクリ”って言われちゃうから、中々言葉にしにくいですけどね……。

    ――先生のこれまでの作品は現実的でリアリティある作品が多いので、SF作品を描く事に抵抗はありませんでしたか?

    佐藤:描く前は色々と違うんだろうなと思っていたんですが、実際にはじめてみるとほとんど一緒だったんですよね。『ブラックジャックによろしく』や『海猿』は「現実はこうなんだ」という事を取材して、でもそのままでは物語にならないので漫画にする時にどうしたらいいだろう、と考えるんですね。なので、素材を加工して漫画にしていくという点はSFも一緒だったんです。

    海保や医者でなく初めて“宇宙”が題材で、いつも通り楽に描けばいいのですが、ついついペンに力が入って一生懸命描いてるので、楽しみにしていて下さい。

    エンダーのゲーム

    今回漫画化されるのは、佐藤秀峰先生が実際に観た映画本編にインスパイアを受け執筆される<映画の導入部分>になるそう。映画公開の1週間前である2014年1月11日(土)から「漫画 on Web」で無料配信がスタート。コレを読めば映画鑑賞前から主人公エンダーの魅力を味わうことが出来るので、ぜひチェックを!

    【日本のアニメに影響を与えた伝説のストーリー】

    エンダー・ウィッギンは禁断の“サード(第三子)”として生まれたために、友達もいない孤独な少年時代を過ごしていた。

    だが、彼はエンダー(終わらせる者)という名の通り、宇宙戦争を終わらせ地球を滅亡から救う使命を背負っていたのだ。

    敵は、独自に進化し圧倒的な軍事力を誇る昆虫型生命体フォーミック。

    その第二次侵攻に備え、世界中から選抜された少年戦士たちと共に防衛軍ベースキャンプのバトルスクールに送られた

    エンダーは、過酷な訓練によって宇宙で戦うためのあらゆる術を叩き込まれる。たとえ敵であろうと、多くの生命を奪う戦争は許されるのか?…エンダーは強い疑問を抱き苦悩しながらも、驚くべき速さで戦士として頭角を現し、少年戦士たちの指揮官となる。いつ開戦するかもわからない焦燥感と、絶望的なまでの孤独や重圧と戦うエンダーに、最終戦争の時が迫る。そこには純粋な彼の心を破壊しかねない、衝撃のエンディングが待ち受けていた……。

    http://disney-studio.jp/movies/ender/

    漫画 on Web
    http://mangaonweb.com

    監督:ギャヴィン・フッド

    脚本:ギャヴィン・フッド

    原作:「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード著

    出演:エイサ・バターフィールド ヘイリー・スタインフェルド ベン・キングズレー ヴィオラ・デイヴィス with アビゲイル・ブレスリン and ハリソン・フォード

    配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 

    (C)2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

    ■関連記事

    稲田朋美・内閣府特命担当大臣定例会見「新たなクールジャパン会議の立ち上げも視野に入れる」(2013年12月26日)

    アリスキティと不思議な科学の国へ! 大人も楽しめるメルヘンなサイエンスプログラム開催

    Androidの脆弱性を見つけちゃった話

    Wi-Fi活用でシェアハウスは大盛り上がり 鉄道模型愛好家が“ウチ充”する姿にほっこり

    春香クリスティーンさん『ミヤネ屋』で安倍首相の靖国参拝をヒトラーの墓参りにたとえてブログ炎上中

    RSSブログ情報:http://getnews.jp/archives/483481
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。