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『エンダーのゲーム』コミカライズでSFに初挑戦! 漫画家・佐藤秀峰インタビュー
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『エンダーのゲーム』コミカライズでSFに初挑戦! 漫画家・佐藤秀峰インタビュー

2014-01-10 16:30
    佐藤秀峰

    現代のアニメ、漫画、小説、そしてゲームなどに多大なインスピレーションを与えた伝説的小説『エンダーのゲーム』が遂に映画化。1月18日(土)に公開となります。

    深淵な世界観やスケールの大きさから、長年にわたり映像化不可能と言われてきた本作は、宇宙戦争を“終わらせる使命”を背負って生まれた少年戦士エンダーの挫折と成長を描いたヒューマン・ドラマ。「ハリウッドの実写が日本に追いついた」ともいわれています。

    本作の公開を前に<エンダー再誕プロジェクト>なるものが進行中。秋赤音のイメージイラストに始まり、コミックマーケット85企業ブースへの参加・声優起用・原作本との共同イベント・ラジオドラマ化・ゲーム実況グループM.S.S Projectによる試写実況など、今までに類を見ない日本でのPR展開もネット上で大きな話題を呼んでいます。

    漫画『エンダーのゲーム』一コマ(ラフ)

    そして本作にインスパイアを受け、漫画家の佐藤秀峰先生(『ブラックジャックによろしく』『海猿』)による、映画『エンダーのゲーム』のコミカライズが決定。ついに1月11日(土)から「漫画 on Web」で無料配信がスタートします。

    SF作品に初挑戦した秀峰先生は「“SF描けないんだね”って言われるのは嫌なので頑張ります!」とコメントしており、意気込みバッチリ。ガジェット通信は、秀峰先生の仕事場にお邪魔して今回のコミカライズや『エンダーのゲーム』について色々お話を聞いて来ました。

    佐藤秀峰

    ――映画『エンダーのゲーム』が秀峰先生の手によってコミカライズされるわけですが、映画を観た率直な感想を教えてください。

    佐藤秀峰(以下、佐藤):映画すごく面白かったです。原作の小説を読んでから映画を観たので「あの文章はこういう映像になるんだ」って驚いたり、自分のイメージと違った部分もあったり。僕は普段映画を観ないので、久しぶりに映画を大スクリーンで観て音も映像も迫力がすごかったですよね。アトラクションみたいだなって。

    ――『エンダーのゲーム』の存在は以前より知っていましたか?

    佐藤:はい。高校生の時に「SF小説を読んでみよう」と思い立って『死者の代弁者』という作品を読んだのですが、それが『エンダーのゲーム』の続編だったんですね。本編を知らないまま続編を読んだので、ちょっとよく分からない部分もあったんですが(笑)。今回、本編を読むことが出来てなるほどなと思う部分も多かったり。

    ――本作の主人公エンダーは“戦いたくない無い系主人公”で、現在日本で人気のアニメや漫画に通じる部分がありますよね。

    佐藤:そうですね。その草分け的な作品になるのかもしれませんね。主人公の成長物語が手抜き なく丁寧に描かれています。普通の人が成長する過程で悩んだり葛藤するのは分かりやすいのですが、エンダーは天才なわけですから「キミは 凄いんだから、”戦いたくない”とか言ってないで頑張りなさいよ!」とも思ってしまいますが。

    ――原作のある映画を観て、その映画をベースに漫画を書くというのはなかなか難しい試みだったのでは無いでしょうか。

    佐藤:原作である小説を読んで、映画も観たのですが、僕原作付きの漫画を描いたことが無いの で、最初はどのような距離感で作品に向き合えば良いかよく分からなかったですね。あくまで原作を尊重してその通りに描くのか、それとも、 アレンジして自分の作品として描くのか。結局、いつも通りの自分の漫画になりました。原作にインスパイアされながら自分の漫画を描く感じ でしょうか。でも『エンダーのゲーム』が多くのクリエイターに影響を与えたのだとしたら、それはすごくわかりますね。ちょっと自分流にイ ジりたくなる感じがするんです。影響を受けてても“パクリ”って言われちゃう時代なので、中々言葉にしにくいですけどね……。

    ――先生のこれまでの作品は現実的でリアリティある作品が多いので、SF作品を描く事に抵抗はありませんでしたか?

    佐藤:描く前は色々と違うんだろうなと思っていたんですが、実際にはじめてみるとほとんど一緒だったんですよね。『ブラックジャックによろしく』や『海猿』は「現実はこうなんだ」という事を取材して、でもそのままでは物語にならないので漫画にする時にどうしたらいいだろう、と考えるんですね。なので、素材を加工して漫画にしていくという点はSFも一緒だったんです。

    ――漫画楽しみにしています、どうもありがとうございました!

    今回コミカライズされるのは、佐藤秀峰先生が実際に観た映画本編にインスパイアを受け執筆される<映画前半の導入部分>になる。映画公開の1週間前である1月11日(土)から「漫画 on Web」で無料配信がスタート。コレを読めば映画鑑賞前から主人公エンダーの魅力を味わうことが出来るので、ぜひチェックを!

    『エンダーのゲーム』公式サイト
    http://disney-studio.jp/movies/ender/

    漫画 on Web
    http://mangaonweb.com

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