A級戦犯とか遠い昔の話になってしまった

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

■A級戦犯とか遠い昔の話になってしまった
韓国の李明博大統領が天皇に謝罪要求したのは2012年の8月だっけか。ひざまずけだか、土下座しろだか。これがすでに臨界点に達していた日本の嫌韓世論の最後の一押しになった。

あの時が日本の世論のターニングポイントだったと思うんだよね。それ以前も韓国を批判する人は結構いたけど(俺もだ)、それでも「隣国とは仲良くやっていかなきゃ」という声の方が多かった。少なくとも建前は、まだそれが通っていた。それが謝罪要求で裏と表がひっくり返った。あれからおおっぴらに韓国や中国を批判することがタブーじゃなくなった。

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それまで一生懸命、中国や韓国に頭を下げて、仲良くしてくださいとお願いしていた日本が、もう遠い昔のようだ。でもまだ2年経ってないんだよね。

この感覚って、たとえば大学生が1年ぐらいすごしてふと高校の後輩と会った時の感覚に似てる気がする。まだ彼らは高校生。そういえば1年前は自分も彼らと一緒にはしゃいでたんだっけ、と。それが自分の側はこの1年の大学生活でいろいろなことが劇的に変わってしまったので、なんか懐かしのアルバムを見ているような感覚。

就職して社会人になった時も、大学に残っている仲間に対して同じようなものを感じた。あれ?まだこんなこと言ってるの?と。自分にとってはもうなんか遠い昔のことになってしまってる。

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前原誠司が靖国神社についてA級戦犯云々の発言をしたらしい。これももう遠い昔って感じだよね。世界も日本も劇的に変化しているのに、まだそんなところで立ち止まってるの?と。日本中がほんの2年前まで真剣に、最重要課題として、そういうことを議論してたんだけどね。いまとなっては、もはや重要と考える人の方が少ないだろう。くだらないことに時間を費やしていたんだなと、いまごろ多くの日本人が内心感じているはず。

なんにせよ、凶と出るか吉と出るかは分からないが、日本はようやく動き出した。普通の国に、戦争の出来る国にむかって…。戦後がようやく終わった。1年ちょっと前に。「成長」というのはそういうものだ。昨日まで「答えを出さないと前に進めない」と思い込んでいたことが、今日の自分には取るに足らない問題になる。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年01月10日時点のものです。

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