今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■「弱者の味方」は成功しない
弱者に味方をするのはいいと思うんだよね。でも「弱者の味方」をアピールして自分への支持を取り付けるというのは、賛成出来ない。なんかあざといし結果的にもうまくいかないことが多い。
弱者に「あなた達の味方です」と言えば、かなりの確率で支持を得られるだろう。でもそれだけだと単なる弱者の代弁者に陥りがち。弱者が本当に求めているのは代弁者ではなく、問題を実際に解決してくれる人。
問題を解決するというのは、権力を使って強引に強制するということではない。そういうのは無理が生じ長続きしない。人間はいろいろあの手この手の裏技を考えるからね。どこに問題があるかを分析し、それを取り除くとか回避方法を考えるとか、安定した状態を作り出さなければ。
安定した状態というのは誰もが妥当と思うような状態であり、それは強者も含まれる。つまり弱者を救済するには、弱者だけでなく強者も納得するような方法でなければうまくいかない。
* * *
本当に問題を解決できるポテンシャルがある人というのは、経験的にこれがわかってるはず。逆に「自分は弱者のために尽くすんだ、強者は敵だ」みたいな人は、それだけで底が知れてしまう。ああ、この人は実際に問題解決したことがないんだな、と。
弱者を救済するには強者を味方に付けなければならない。弱者も強者も得をする方法を考えてこそ、問題が解決できる。でもこれがわからない人が多い。実際理解し難いよね。弱者の味方だといいながら、なんか強者の得になるようなことばかりやってるじゃないか、としばしば素人目には見える。
でもそういうものなのだ。素人からは「なんかよくわからないけど、いつの間にか最近いろいろなものがうまくいってるな」としか見えないようなものが、真の解決方法。
まあそういう老獪さが必要って話。直球で豪速球を投げれば解決するような問題なら、とっくのむかしに誰かが解決している。いま未解決で残っている問題なら、それは直球では解決できないから残っているわけで。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年02月17日時点のものです。
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