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ドバイ警察がラクダのレースゲームを開発!? 愛国心と文化・健康・食育意識を高める国家的プロジェクト
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ドバイ警察がラクダのレースゲームを開発!? 愛国心と文化・健康・食育意識を高める国家的プロジェクト

2014-03-11 09:00

    今回はアップル・ストアで見つけた興味深いゲームを紹介しよう。3月3日に配信されたばかりの『UAE Camel Racing』は、その名の通りアラブ首長国連邦(UAE)で古くから行われてきた“競駝”をテーマにしたレースゲーム。スマホやタブレットPCの傾きセンサーでラクダをコントロールしてゴールを目指す。コース上にはさまざまな食べ物パネルが出現し、これに接触して取ると、属性に応じてゴールした時に得点が加算されるようだ。ラクダのカスタマイズとかオンライン対戦要素もあるのだが、ぶっちゃけ、レース部分のデキは結構ヒドイ、と思う。

    今どき、どこの会社がこんなクソゲーを作りやがったのかと開発社名を見てみると……『Dubai Police VTC』って、ドバイ警察!? なんで警察がゲームなんか作ってんの? まぁ以前から、観光の目玉として超高級スポーツカーをパトカーに採用したりと、予想の斜め上をいく金の使い方をしてきたドバイ警察だけに、ゲームを作っていても別におかしくないかと一瞬納得してしまいそうになる。

    少し調べてみると、このゲームはアラブ首長国連邦の副首相兼内相であるシェイク・サイフ・ビン・ザーイド氏の推進する“学生の意識向上プログラム”の一環として開発されたものらしい。

    石油産業や建設業が好調なUAEでは、インドや東南アジアからの出稼ぎ労働者の流入が多く、国民の数が圧倒的に少なくなってしまっている。そのため、政府は伝統文化の保護活動や国民意識の形成に力を入れているのだそうだ。

    そういえば、コース脇の看板で2020年開催予定のドバイ万博や世界一の高層ビル『ブルジュ・ハリファ』を宣伝しているのは、国威発揚を狙ってのものだろうか。コースに出現する食べ物パネルのうち、ポテチはマイナス評価で野菜はプラス評価になったりするのも、さりげなく食育を意識しているのかもしれない。でも、そんなのわざわざゲームに頼らなくても……。普通に『マリオカート』的なアイテムにしたほうが楽しいゲームになっただろうに、惜しい。

    公教育は大学まですべて無料な金満国家も、なかなかどうして、思わぬところで若者の育成には苦労しているようだ。

    ちなみに、アブダビ警察のサイトでは、伝説のクソゲー『デスクリムゾン』を彷彿とさせるガンシューティングゲームも遊ぶことができる。アブダビ警察すげー!

    ソースと画像引用:

    iTunes
    https://itunes.apple.com/jp/app/uae-camel-racing/id738956075?mt=8

    アブダビ警察公式サイト
    http://www.adpolice.gov.ae/en/News/sh.saif.lnch.egame.camil.ride.aspx

    ※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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