オーストラリアのアルバート・パーク・サーキットで開幕した今年のF1世界選手権が、モータースポーツファンの間でも不人気となっているようです。まずは2013年と2014年のF1を比較したこちらの動画と、見た人の感想をご覧ください。
動画:F1 2013 vs 2014 sound comparison - Melbourne(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=jS4Dh_EAfJI
・テレビ中継だから気にならないけど、生で見たら迫力なさそうだなぁ・2013:ぱうわああぁぁ! 2014:うん、いいんじゃない
・俺のばあちゃんが乗ってる電動スクーターみたいな音だ
・高速で走るヘアードライヤーのパレード
・電動ミシンみたいな音
・V10エンジンの音が良かったなぁ。これはインディカーの音と同じっぽい
・V10とV12の耳をつんざく音が好きだった。これじゃまるで掃除機だ。音もF1の大事な要素なのに
・地球温暖化論者がF1をぶっ壊した
・新レギュレーションでF1は死んだな。ありがとうFIA!
・逆に考えろ。観客の反応とかスキール音はよく聞こえるじゃないか
・ル・マンドライバーが「騒音はタイヤに行かなかった無駄な力だ」って言ってた
・これから生まれる人は、音のうるさい車は幼稚で古臭いと思うようになるのかもな
今年のF1を「つまらない」と感じている人は、一聴してわかる低いエンジン音をその理由に挙げています。
少し前のF1エンジンは、1分間に2万回転もの超高速で回転していたため、耳をつんざく甲高い音を発していました。ル・マンやSUPER GTで見られるレーシングカーとはまったく違う、F1マシンならではの音で、「これぞモータースポーツの最高峰!」と興奮させてくれる音でした。
ところが、今年のF1ではエンジンのレギュレーションが変更されたせいで、以前のような「キーン」という甲高いエンジン音は聞かれなくなってしまったのです。
具体的には、以前はV型8気筒で最高18000rpmしていたものが、今年はV型6気筒1.6Lのシングルターボエンジンになり、最高回転数も15,000rpmに抑えられてしまったのです。その結果、スピードも若干抑えられ、昨年のオーストラリア・グランプリの最速ラップが1分27秒407だったのに対し、今年は1分29秒375と2秒近く遅くなっています。
この他にも、鼻先が低くなったために、口をポカーンと開けた間抜けなデザインやアリクイのように見えるマシンが増えたことも不興を買っている理由。また、最終戦のポイントが2倍になって一発逆転が狙えるようになったのも、「クイズ番組か!」などと嘲笑われています。
FIAとしては、回生エネルギーシステムやエンジン効率の改善を促すことで、世界的に高まるエコ意識を織り込んだレギュレーション変更のつもりだったと思うのですが、モータースポーツファンの意識を変えるのはなかなか難しいようです。
画像:『YouTube』より引用
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