ac0e3945e45e3479279a44eceb283537

編集部より)新連載『日刊ガケ書房』スタート。京都にある人気書店『ガケ書房』の店主である山下賢二さんに、おすすめ本、気になる雑貨、ガケ書房の日常、などを紹介してもらいます。

■「Shrove Tuesday」Keijiro Kai(TOTEM POLE PHOTO GALLERY)
デモ? 暴動? 喧嘩? 祭り? いやそれが…。

いかつめの男たちの群集が街を占拠している。皆、形相が険しい。何をそんなに必死になっているのだ?

川に飛び込んで、皆、つかみ合ったり、

人の家の裏手で、皆、にらみあったり、

店の入口で、皆、ぎゅうぎゅうになったり、

雪の積もった坂を、皆、我先にと駆け下りたり、

車を皆で立ち往生させたり。

答えは、そこに写っていない。

あまりにも小さいので。

小さな一個のボールを街中の男たちで追っかけているのだ。

その日は年に一度の大サッカー大会なのです。

(『ガケ書房』店主 山下賢二)

●この本について

書名:Shrove Tuesday
ガケ書房サイトでの紹介ページ: http://gake.shop-pro.jp/?pid=71953644
著者名:Keijiro Kai(甲斐啓二郎)
出版社:TOTEM POLE PHOTO GALLERY

●『ガケ書房』について
店名:ガケ書房
所在地:〒606-8286 京都市左京区北白川下別当町33
電話:075-724-0071
ウェブサイト:http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/
ここにはその目的の本はありません。
しかし目的外の面白い本があります。
内観2

■関連記事
新しいみやげもの工芸品作品集『画賊の日本みやげ』【日刊ガケ書房】
頭蓋骨コレクターが撮った写真集『スカル』【日刊ガケ書房】


RSS情報:http://getnews.jp/archives/550349