法もルールも存在しない“禁断のストリート・レース”。強力なエンジンを搭載し、チューンアップされた超高額なスーパーカーが、常識を超えた高速で駆け抜ける……。カー・アクション映画の歴史に、新たな伝説が。『ニード・フォー・スピード』が6月7日より公開となります。
映画の原案となったのは、1994年の誕生以来、総数1億5000万本以上を売り上げ、20年にわたり、全世界で人気を博する同名のレーシングカー・ゲーム。そのコンセプトとビジュアルを元に、カーマニアやゲームマニアをも魅了するエモーショナルなドラマと、超高速スピードで公道を疾駆する迫真のアクションを、映画ならではの臨場感で大スクリーンに描き出しています。
『ニード・フォースピード』それほどまでにファンを魅了しつづける理由はなぜなのか。遂に『ニード・フォースピード』の映画化を実現させ、自身もゲームシリーズのファンだと語るスコット・ワウ監督のコメントをご紹介します。
Q:自動車レースの映画に観客がエキサイトする理由はどこにあると思いますか?
スコット・ワウ監督:今日では、ほとんどの人々にとって車でレースするのは大変なことです。70年代やそれ以前は、それほど複雑ではありませんでした。道路は広く、人口密度も低かったので、都市の境界さえ出てしまえば、自分の車でレースをするのは容易でした。でも今では人口がとても多く、車でレースをしたければ、遠くまで行かなければなりません。また、レースコースは一般人には閉ざされているか、もしくはとても遠くにあるので、とにかく大変です。キャノンボール・ランのような、ある地点から別の地点までを競うレースは、もはやほとんどなくなってしまいました。
この映画で私たちが懸命に目指していたことは、観客が実際にドライバーズ・シートに座った気持ちになれるようにすることでした。傍観者として見るのではなく、この映画に参加して運転しているようにね。ゲームの素晴らしさはそこにあります。ゲームでは車を運転できます。この映画『ニード・フォー・スピード』でも、まさに運転しているような気持ちになれるはずです。
Q.ゲームシリーズの「ニード・フォー・スピード」には物語がないので、それだけに、この映画では独創的なストーリーを語る自由があったかと思いますが、そのことについてお話しください。
スコット・ワウ監督:確かにそうでした。ただ、あのゲームシリーズの素晴らしいところは、物語がないにせよ、警察を追うにしても、特定のエリアでレースをするにしても、運転する車のタイプにしても、それぞれに特徴的なスタイルがあったことです。そこで私たちが目指したのは、こういったすべてのゲームを混ぜ合わせて、とても幅広いタイプの車を登場させることでした。それらの車でバラエティに富んだ場所でレースを繰り広げるのです。またフィルムメイカーとしては、あのゲーム版「ニード・フォー・スピード」のクレイジーで本能的な世界に、現実的な心に触れるストーリーを注ぎ込むことができました。
複雑で難解な物語を一切排除し、現実では実現不可の爆走公道レースを体感できる。心の底からレースを楽しむことができることこそが、本ゲームシリーズが長年愛される理由。そんなゲームが生み出した圧倒的な迫力そのままに、60~70年代の名作カーアクション映画へのオマージュを込めた独創的なストーリーを組み合わせた映画『ニード・フォー・スピード』。元スタントマンの監督だからこそ実現できたリアルなカーアクション映像はぜひ大スクリーンで。
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