今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■エコとエゴ(メカAG)
「悪臭問題の「エコセンター」 運転再開めど立たず」 2014年5月16日 『東京(TOKYO Web)』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20140516/CK2014051602000107.html
コンポストの話で「そんなに堆肥ばかり作ってどうするんだ?」という話を書いたら、タイムリーなニュース。八王子に国から8億円の補助金をもらって建てた、生ごみを堆肥化する施設が、悪臭のため再開のめどが立たないという。
というか堆肥化事業で上手く行ってるのってあるんですかね…。小規模だったり短期間だと上手く行ってるけど、大規模化長期化すると破綻するというのは、単に小規模だとごまかせてる…というだけなんじゃないかとうがちたくなる。
* * *
まあ、でもむかしはいろんな臭いがしたものだと思う。牛や豚を飼ってるところって結構臭うよね。地方に住んでた頃、住宅地の中に豚を飼ってる家があって、その近くは結構臭ったものだ。
ニュースもあったよね。住宅地の方があとから出来たのに、先に住んでいる畜産業の家の臭いに、苦情が出ているとか。人間とは勝手なものだ(苦笑)。
それをいうなら人間が後からやってきたのに、野生動物が街に降りてくると、危険だと言って捕獲したりするよね…。
* * *
東京もむかしは結構空き地とかあったから、雑草が生い茂り、下は雨水がたまってどろどろになってるよくわからない場所が結構あった。子供はそういう場所が好きで遊んでたわけだ(笑)。だから虫とかすごかった。ドサクサに紛れてゴミとか捨ててあって、ガラスの破片とかもあって結構危険だった。実際小さな怪我は結構したし。街灯も暗かった。
車を避けたら自転車ごと道の横の川に落っこちたことがあった。前方から車が来たので、ガードレールの切れ目から、歩道に入ろうとしたんだよね。そしたら歩道なんてなくて、ガードレールの向こう側はドブ川だった(笑)。たいした高さじゃなかったけど、自分の身長より深くて、自転車のサドルを踏み台にして這い上がって、後から自転車を引っ張りあげて、グチャグチャのドロドロになって家に帰った。あちこち痛いし自転車はギコギコ音がなるし、悲惨…。
そういうものを危険だ、不衛生だと人間はどんどん改善していったわけだ。用水路は子供が落ちると危険だから両側をコンクリートで固めて柵をつけ、暗い夜道は変質者がでるから、明るい街灯をつけ、危険な空き地は子供が入らないようにきちんと金網で囲い、最終的に空き地自体がなくなった。
* * *
そのあげく「都会には自然が少ない」とか言い出すんだから、もう笑えるよね。そして自然が残っている田舎がいいと言い出す。でもどうなんですかね。田舎に移住する人が増えたら、やっぱそこで同じことをするんじゃ。用水路に子供が転落すると危険だから金網をつけて、夜道は明るい街灯で照らし…
「安全」な「自然」…それってテーマパークだよね。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年05月21日時点のものです。
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