地方を豊かにするには第1次、第2次産業に力を入れるしかない(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

■地方を豊かにするには第1次、第2次産業に力を入れるしかない(メカAG)
ネットのなんちゃってジャーナリストの人たちは、いろいろ「しがらみ」に囚われていて、自由な思考ができないらしい。同情を禁じ得ない。洗脳に近いほど「これは絶対正しい」という刷り込みで、身動きが取れず自己矛盾から抜け出せない人が多いんだよね。挙句の果てに政治が悪い、企業が悪い、高齢者が悪いと八つ当たりする。

たとえば第1次、第2次産業は時代遅れで、現代の日本にはふさわしくないという「刷り込み」がある。彼らにとってはもうこれは絶対不可侵の領域で、疑問を差し挟むことすら許されないレベル。同じようなものに平和とか人権尊重とかあるけど、まあ今回は触れない(苦笑)。

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地方の衰退、人口減が著しい。2050年には多くの自治体の人口が半分になるとか、2100年にはもっと悲惨なことになるとか。でも2100年というと世界の様子はだいぶ様変わりしていると思うんだよね。アフリカ諸国の人口の激増と先進国の人口の減少。世界のパワーバランスがかなり変わる。

いまから100年前はまだ明治時代だったのだから、100年後もかなり様変わりしているはず。その中で日本国内の地方の問題がどれほど重要なのか…とも思ってしまう。むろん打てる対策を打つに越したことはないけどね。

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地方の人口の衰退の原因は、簡単なことだろう。逆になぜ人間は広い土地に散らばったかを考えればいい。土地が必要だったからだ。農業や林業、漁業、牧畜どれも、土地を独占的に使用しないと成り立たない産業であり、そうしないと生きていけなかった。

だから多少不便でも、まだ人が進出してない土地に移住し、一生懸命そこを開拓したわけだ。これは工業の時代でも同じで、工場を作るには土地が必要だった。いまでもメーカーの工場は郊外や地方にあることが多い。

日本の産業の主力が第1次産業から第2次産業、さらに第3次産業に映るに従って、広い土地が産業には必要なくなった。なのでわざわざ不便な土地を求めてそこを開拓・開発するモチベーションがなくなってしまったわけだ。ようするに地方を活性化させたいなら「土地」が必要な産業を推進するしかない。情報産業とか地方にとっては最悪ですな(苦笑)。

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ネットで多くの人が語っている「第1次産業や第2次産業は時代遅れ」という根拠がよくわからない。まあ流れ的に主力が第3次産業に移っているのは確かだから、時代の流れに身を任せるのが正しいというなら、そうかもしれない。

でもそういう人たちはしばしば「このままじゃいけない!なんとかしなきゃ!」とも主張してるんだよね。だったらまず「時代の流れ」として「第1~2次産業は時代遅れ」という価値観から見直すべきだと思うのだが、そういう思い込み(刷り込み)には切り込まず、なんとか小手先の話ですまそうとする。

地方で自給自足生活をすべきだ(里山主義?)というのは、なんて苦しい折衷案だよね。ようは実質的に「第1次産業への回帰」なのに、それは「古臭い」からストレートに主張したくない。そこで「自給自足の自由な生活」みたいにごまかそうとするわけだ。

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そんなちまちましたことで地方の人口減少の流れに抗えるわけない。成果は関係なく何か努力したことに意義をがあるという自己満足ですな。マイ割り箸とか、レジ袋削減とか、ペットボトルキャップ集めとか、とにかく自己満足が市民には人気がある。

「新しいことに挑戦」することが目的の人って、得てしてそんなパターンが多い。挑戦することが目的なので、その有効性は二の次。だから新味もなければ先人の失敗を顧みもしない。歴史に学ばないというか、わかっていてもあえて目を背けているというか、現実逃避。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年07月03日時点のものです。

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