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ピントが合わない時の原因と対処する12の方法。 デジタル一眼レフカメラ編(デジタル@備忘録)
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ピントが合わない時の原因と対処する12の方法。 デジタル一眼レフカメラ編(デジタル@備忘録)

2014-07-18 18:30
    ピントが合わない時の原因と対処する12の方法。 デジタル一眼レフカメラ編(デジタル@備忘録)

    今回はOrcaさんのサイト『デジタル@備忘録』からご寄稿いただきました。

    ■ピントが合わない時の原因と対処する12の方法。 デジタル一眼レフカメラ編(デジタル@備忘録)
    デジタルカメラで撮影している時に発生するトラブルの1つが”ピントが合わない!”という大ピンチ現象。
    初心者ビギナーの方に良くあるケースや中級者の方でも陥りやすいケースなどを実体験をもとに考えてみました。
    基本的にはデジタル一眼レフカメラが対象になっています。

    ピンぼけ画像やピントのズレ、ピントに関する問題を考えて書いたら12のケースになりました。

    その12個はこんな感じです。

    ひとつひとつ簡潔に原因と対処法をまとめて見ましたので、何かのお役に立てれば幸いです。

    1. AFモードがマニュアルモードになっている

    2. 電池の残量が無い

    3. カメラとレンズの接点異常

    4. レンズまたはカメラ内部電子機器の故障

    5. 視度調節ダイヤルが動いている

    6. レンズの異常

    7. オートフォーカスが苦手としている被写体に向けている

    8. 被写体が近すぎる

    9. レンズが曇っている

    10. 対象物にフォーカスポイントが合っていない

    11. マクロレンズを使っている

    12. 実は手ブレ

    ●1. AFモードがマニュアルモードになっている
    オートフォーカスが動かないよ~。という状況下。よく見るとレンズやカメラのAF設定がマニュアルフォーカスになっていたなんて場合が意外と多いものです。
    慌てずにオートフォーカスモードに戻しましょう。なぜマニュアルフォーカスになってしまったのか後で検証することが大事です。原因の多くはカメラ鞄に入れた時だったりします。もしくはカメラを鞄から出した時。

    何かの拍子に勝手にダイヤルが動いてしまうことが多いもの。

    それ以外にも動く要因は人それぞれの使い方によってあるかと思います。同じことが発生しないように原因を突き止めて対処することが大事ですね。

    私はダイヤルが動かないようにパーマセルテープを貼ることがあります。こうすることによりゼロではありませんが、動くことは少なくなります。ただ過信は禁物。同じ状況に陥ったときには再度ダイヤルを確認することが大事です。

    ●2. 電池の残量が無い
    撮影しようとカメラを向けたけどピントが動かないしシャッターも切れない。ヤバイ状況ですね。これは。
    実は電池切れだったなんて笑えない話もよく聞きます。プロであれば撮影前にバッテリーをチェックしておくのはクセになっていると思いますが、たまにしか使わない方は電池残量が少なく、数カット撮影したら残量がゼロに!なんてことも。
    慌てていると、なんでカメラが動かないのか判断がつかない場合も。使う前に必ず電池残量メーターはチェックしておきましょう。予備電池を持っておくことは重要です。

    ●3. カメラとレンズの接点異常
    カメラとレンズの接点がしっかり接触していないとシャッターか切れなかったりAFが動かなくなったりすることがあります。この現象に遭遇することが私は結構あります。この現象に何度もキモを冷やしました。
    他に問題が無いのにシャッターが切れない現象が発生した時には、この接点問題を疑うことにしています。
    対策ですが、大抵はレンズを一度軽く外して装着し直すと直ります。
    原因のひとつは"レンズ取り外しボタン"を押してしまうこと。何かの拍子に押してしまうとこの現象が発生します。
    他の原因はハッキリとは分かりませんが、レンズとボディーの電子接点をエタノールで磨くと比較的症状は出なくなります。

    ●4. レンズまたはカメラ内部の電子機器故障
    多種多様な現象として現れるので、具体的な事例を全てあげることは出来ませんが・・・。たとえばピントがある焦点距離だけで合わなくなったり、カメラの設定ボタンを押しても動かなかったり、撮影画像に明らかな異常が発生していたりと様々な現象が考えられます。
    こういう現象が発生したら現場での対応は不可能ですので、サブカメラに持ちかえて撮影するほかありません。
    メインカメラが簡易的な対処で復旧しなければサブカメラをメインに置き換えて撮影する判断の早さも重要です。

    ●5. 視度調節ダイヤルが動いている
    撮影した画像はピントがしっかりあっているけれども、ファインダーを覗いた時にピントがあっていないように見える。
    そんな時はこの事例を疑ったほうが良いです。
    ピントがあわない!と騒いで私の所へ持ってくると、この現象だったというのが一番良くあるパターンです。
    そもそも視度調節機能なんてものが存在していること自体知らない方も多いようです。一度取り扱い説明書を読んでみてくださいね。

    視度調整というのはメガネ機能です。近視であってもファインダーが見やすいようにファインダー部分にメガネ機能が付いてダイヤルで度数調整するようになっています。

    他人からカメラを借りた場合には視度調整ダイヤルが動いている場合があるので、この現象が起きやすいです。

    反対に他人に貸して帰ってきたらピントが合わない!な~んてことも。

    原因は視度ダイヤルが動いていたというのが多いです。

    ビギナーの方は現場に行ってからファインダーを覗いてみて、ピントが合っていないことにパニックになります。

    事前にチェックしておきましょう。

    ●6. レンズの異常
    ズームレンズをズーミングしようとしたら、引っかかってレンズが伸びないとか、絞りを22などに絞って撮影しているのに全然絞れていない(開放値でさつえいされてしまう)などなど。レンズ本体の故障のケース。
    これは現場で対応するのは難しいですね。
    ただ異常現象の内容によっては緊急避難テクニックもあります。
    私の実体験で言うと、レンズのピント位置が最短の時と無限遠位置の場合だけピントがあわなくなったことがありますが、そのピント位置を避けて撮影することで逃げました。

    反対に現場対応できなかったのはレンズが一枚外れてしまった時。

    この時はさすがにマニュアルフォーカスにしてもピントは合わないので別レンズに付け替えて撮影しました。

    ●7. オートフォーカスが苦手としている被写体に向けている
    ピントを合わせようと思ってもカメラが迷っている感じで全然ピントが合わない!その原因はオートフォーカスが苦手としている青空のような平面的な被写体や単色の平面な壁だったり・・・。な~んてこともあります。
    オートフォーカスは苦手な被写体がありますので事前に説明書を読んでおきましょう。

    でもイザ被写体に向けてみると忘れてしまっていて(もしくは知らずに)ピントが合わないことに慌ててしまう。

    そんなケースが私の所へ来る相談としても多いです。

    どういう被写体が苦手としているのか知らないビギナーも多いはず。

    まずはカメラに慣れ親しむことによって経験値を上げることが最適だと思います。

    ●8. 被写体が近すぎる
    ピントが合わない原因は色々書きましたが、レンズの最短撮影距離よりも被写体との距離が近くてピントが合わないというケースもあります。要するに近すぎてピントが合わないということ。
    レンズごとに本来の最短撮影距離があって、それよりも近いものにはピントが合いません。これはレンズの性能ですので事前に確認しておくことで回避できます。
    風景写真などを中心に写真撮影している方は遠くにピントを合わせることが多いので意識していないかも知れませんが、レンズによっては最短撮影距離が結構遠いものもあります。

    あともう一つの落とし穴もあります。

    望遠レンズの場合はフォーカスの駆動域を狭くすることによって合焦スピードのロスをなくす為のリミッターが付いているものがありますが、このリミッターを設定していることを忘れているときや設定が動いてしまっている時などはプロであっても一瞬ドキっとします。

    原因がすぐにリミッターだと分かれば問題なのですが、焦っていると分からなくなってしまします。常に撮影前にレンズの設定も確認することが大事です。

    ●9. レンズが曇っている
    撮影した写真が何となくソフトファーカスっぽくなっている。または、画面の一部分だけボケて写ってしまう。な~んて時にはレンズの曇りを疑ったほうが良いかもしれません。レンズの前玉を指で触ってしまうと油が付いてしまって指がついた部分だけがピンぼけ画像になってしまいます。レンズの汚れは大敵ですのでご注意を。
    またレンズが曇っているとピントも合いにくくなります。悪いことだらけなのでレンズペーパーなのでレンズを拭くことで解決しましょう。

    ただレンズを拭いても解決しないレンズの曇りも存在します。

    それはレンズ内部の曇り。

    曇りやすい条件はいくつかあるのですが、冷えた場所から暖かい場所へレンズを移動させた時に発生しやすくなります。特に暖かい場所の湿度が高い場合などは顕著です。

    冷たい氷水をグラスに入れて暖房の効いた暖かい部屋の中に入れるとグラスの外側に水滴が付きます。これと同じ現象がレンズでも発生します。

    寒い冬に外で撮影をして、その後、すぐに部屋の中での撮影などになった場合には非常に危険です。

    内部が一度曇ると全ての曇りを取るには時間を要します。ご注意下さい。

    ●10. 対象物にフォーカスポイントが合っていない
    写真を撮影したけどピントが後ろの風景にあっている。なんて場合にはこのケースが考えられます。最近のデジカメは高機能化が進んで、ピントを合焦させる場所をいくつも選べるようになっています。
    ファインダーを覗くと四角いポイントが何個もあるのが分かると思います。これら一つ一つを選択してフォーカシング出来るようになっています。通常は真中の四角に合わせるように設定している方が多いのではないかと思います。2人並んで撮影した時に、ファインダーの中心部が奥の風景だったりすると、後ろの景色にピントが合ってしまうことがあります。

    プロではありえない話ですが、ビギナーさんには良くある話。この四角形はフォーカスポイントと言って、ピント合わせに使うものですので、ビギナーの方で使い方が分からない方は説明書をよく読んで理解しておいてください。

    ●11. マクロレンズを使っている
    ピントを合わせて撮影しても出来上がった写真を見ると何となくピントがずれている。マクロレンズを使って撮影していると、そんなケースに出会うことが多かったりします。最初に断っておくと、マクロレンズを使っているからと言ってオートフォーカスでピントが合わないと言うことではありません。

    マクロレンズを使うとオートフォーカスすることが難しくなります。

    マクロレンズでは、ほんの数ミリの違いでもピントがズレてしまうのでオートフォーカスに頼るよりは手動でマニュアルフォーカスしてあげることが大事です。また、花などを撮影する場合には風が吹くと花が動くのでシャッターを切った瞬間にはピントを合わせた時とは位置がズレてしまっているなんてこともあります。

    もちろんオートフォーカスでもOKなんですが、もしもオートフォーカスで上手く行かない場合はマニュアルフォーカスを試して見ましょう。

    マニュアルフォーカスで重要なのは、細かいピント合わせはレンズと対象物との距離を動かすことによってピントを調整します。要するにカメラのピントリングでは無く、カメラ本体を前後に動かすことによってピントを合わせるわけです。この方法ですとピントリングを回して合わせるよりも、より精度の高いピント合わせが出来るようになります。

    ●12. 実は手ブレ
    ちょっと恥ずかしい原因ですが、これが結構ビギナーには多いんですよ。ピントが合わない!!!と叫んでいるので良く見てみると手ブレだったという話。私も何度も相談にこられたことがあります。

    ピントが合っていないのと手ブレとの見分け方は、手ブレに関しては画面上のどこにもピントがきてない!

    反対にピントがあっていないだけであれば、画面上のどこかにピントがきている事があるんです。

    望遠レンズを使うときは特に手ブレは気をつけましょう!

    1/焦点距離。これ以上のシャッタースピードで切ると手ブレがおきにくいというのは昔から言われています。

    つまり200mmの望遠レンズを使って撮影する場合には1/200秒よりも早いシャッタースピードで切るようにするんです。これは個人差がありますから絶対と言うことではありませんが、参考にすると良いかと思います。

    シャッタースピードを早くする。可能であれば三脚を使う。この2点で手ブレは軽減されますよ。

    以上12のケースを事例として書いてみました。

    まだまだ色々なケースがあるかも知れませんが、新しく思いついたら追加していこうと思います。

    執筆: この記事はOrcaさんのサイト『デジタル@備忘録』からご寄稿いただきました。

    寄稿いただいた記事は2014年07月17日時点のものです。

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