MVNO(仮想移動体通信事業者)がドコモ回線を安く提供するサービスが各社から提供されていますが、今回は『So-net』がこの夏から提供を開始した、LTE対応のモバイルデータ通信SIMカードをお借りできたので試用してみます。スマートフォンやタブレットをキャリア回線より低いコストで運用してみたい人は参考にしてみてください。
『So-net モバイル 3G』は、下り最大14Mbpsの通信を月額2770円で提供するモバイル通信サービス。文字通り3G回線でサービスを提供してきましたが、8月1日からLTE対応のSIMとマイクロSIMの提供を開始しました。従来どおりFOMA端末でも利用でき、LTEサービス『Xi(クロッシィ)』端末に対応を広げたことになります。『Xi』端末では『Xi』エリアでLTEによる通信、『Xi』エリア外やFOMA端末では3Gによる通信が可能。
早速使ってみましょう。まずSIMカードを取り外してスマートフォンに挿入。あとは『So-net』のIDとパスワードでAPNを設定すれば回線を利用できます。
APNの設定でアクセスポイントを追加。「So-net」の名前を付けて、APNを「st.so-net.ne.jp」に設定します。ユーザー名とパスワードは『So-net』IDのものを登録。認証タイプはCHAPを選択します。
APNの設定に戻って「So-net」を選択すると通信を開始しました。今回の検証にはFOMA対応端末を利用しています。
下り最大14Mbpsなら、『YouTube』の視聴も問題なし。途切れることなく再生できます。
スピードテスト用のアプリで計測したところ、平日20時ごろの新宿で2Mbps弱の下り速度を実現していました。ドコモSIMに戻しても3Mbps弱という結果だったので、パフォーマンスは十分といえそうです。
速度制限については、ドコモのように月間3GBや7GBで速度制限を適用し、通常速度で利用するのに追加料金が必要という制限はありません。ただし、3日間で150万パケット(192MB)の通信量が発生すると、翌日の0時から24時のまる1日、速度制限が適用されます。
150万パケット以上使った3日間に入っていなければ、適用した翌日には通常の通信速度に回復するので、賢く使えば高速通信を低コストで運用できそうですね。MVNO各社で通信速度や料金、速度制限の条件が異なるので、自分のスマートフォンやタブレットの利用状況と照らし合わせて最適なサービスを調べてみるのもよいのではないでしょうか。
So-net モバイル 3G
http://www.so-net.ne.jp/access/mobile/3g/index.html
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