凄いカメラマンさんがいるんだが、そろそろヤバいかもしれない ~僕は職業ライター~
映 画や新番組の公開記念試写会、アイドルの写真集発売イベント、企業や自治体のPRイベント、お笑い芸人の記者会見、芸能事務所主催の撮影取材にインタビュー。 様々な現場にライター兼カメラマンとして出向くわけだが、大手の媒体ではライターにカメラマンに編集者と数名での対応で役割分担がなされている。 もちろん様々な現場で顔を合わせる人も多いのだが、中でも重鎮として扱われているのが推定80代と思われるおじいちゃんカメラマン。 彼のキャラクターがとにかく強烈。椅子が用意されていようが、ベタ座り禁止ですと言われようが、ここがカメラマンさんの位置ですと指定されようが、気に入った位置にベタっと座り込み、自分は絶対に動かず演者を動かす。 その動かし方もハンパではない。 「おい、もっと面白いことやれ」 「それじゃねぇよ。3つ前のポーズもっかいやれよ」 「全員俺の前に並び直してくれよ」 未だに芸能人に対して、更に上からとなる“メディア様”目線での指示を飛ばす。 お笑い芸人であれば即座にこの指摘を笑いに変えたりもするのだが、常に周囲から丁寧な扱いを受ける女優や若手俳優ともなるとそうはいかない。 「え!?」...