幕末、文久三年。
連絡の途絶えた父を捜すため京を訪れた少女・雪村千鶴が遭遇したのは
血に飢えた異形の者――【羅刹】と、それを切り伏せる新選組の隊士だった。
奇なる縁により、父を捜すために新選組と行動を共にすることになる千鶴。
父を捜すうちに千鶴と新選組の前に現れる、自らを”鬼”と名乗る謎の剣士たち。
千鶴が屯所での生活に慣れ始めたころ、
新選組の巡察に同行していた千鶴は、京の市中で正義感の強い青年・相馬主計と出会う。
所持していた【羅刹】の錦絵をきっかけに、新選組と関わることとなった相馬は、
隊士らの志に触れるうち、自らの「武士とは何か」という答えを見つけるため、
新選組への入隊を決意する。
局長付小姓として新選組に加わった相馬は、千鶴にとって初めての後輩隊士として、
共に激動の時代を歩んでいくこととなるのであった。