武士道の一歩
武士道の第一歩
人には皆、調和や平和を愛する優しい大和心があり、また発展や進歩を求める勇ましき大和魂があります。
「人には皆、大和心、大和魂がある」、それはすなわち、「人には皆、侍精神があり、誰もが皆、武士道を歩んで行ける」、ということに他なりません。
しかし現代において武士道を歩む者は少なく、そのために時代はますます混沌としております。
もちろん時には厳しい言葉を発し、激しい行動を起こすことも大切ではあります。
しかしながら、我々が考えるべきことは、他の人々の心をよくよく深く理解し、その人に心に届く言葉を発し、その人の魂を揺さぶる行動を起こすことに他なりません。
なぜならそれが“真の優しさ”であるからです。
“真の優しさ”とは、強さと勇ましさをその中に包含するものであります。
なぜなら弱者が、強者に対して、ただ怯えることは“優しさ”ではないからです。
たとえば、周囲の言いになり、自分の意見を何も言えないことは“優しさ”ではありません。
もし、他の人々のために、何も激しい行動も出来ぬのならば、それは「義をせ...