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Vijuttoke22年7月号「DASEIN」インタビュー
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Vijuttoke22年7月号「DASEIN」インタビュー

2022-07-21 18:00

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    DASEIN HP​

    Ricky(Vo) / JOE(Dr)

    「今度は生みの親であるDASEINで一緒に育てよう」。その発言に込めた思いとは...。​

    7月16日/17日の大阪RUIDO公演を皮切りに、DASEIN TOUR「RESORT DE RISOTTO (リゾートデリゾット・以下リゾリゾツアー)」がスタート。今回は、先述の大阪に加え、7月30日/31日・仙台MACANA、8月13日/14日・渋谷REXと3ヶ所を用意。DASEINにとって2年以上ぶりのツアーだけに、メンバーのRicky・JOEともにかなり気合が入っている。同ツアーに先駆け、配信シングル『歩-ayumi-』もリリース。9月には、『歩-ayumi-』『五月雨-HBR ver-』『闇~darkness ver~』の3曲を収録したシングル盤の発売も予定している。ところでこの3曲、R*A*Pでも演奏していたような…。その背景も含め、2人の言葉をお伝えしたい。


    ――配信シングル『歩-ayumi-』の配信がスタートしました。

    Ricky DASEINは、7月16日/17日の大阪RUIDO公演よりリゾリゾツアーを始めます。2年以上ぶりのツアーにもなりますし、何かしら作品を手に各地を回りたいと思い、まずは先行配信という形で『歩-ayumi-』をリリース。このツアーでは、『歩-ayumi-』『五月雨-HBR ver-』『闇-darkness ver-』と3曲披露しながら、その3曲を一つにまとめたシングル盤を9月ごろに発売しようと思っています。


    ――『歩-ayumi-』『五月雨-HBR ver-』『闇-darkness ver-』の3曲は、DASEINが一度解散を告げる前の時期には生まれていた曲たちだと聞きました。

    Ricky  今回の3曲も、もはやお馴染みというか、DASEIN復活後からスタートした「旧曲(究極)の新曲シリーズ」ということで、DASEIN解散前にデモ段階まで制作してあった楽曲になります。復活後にリリースしたこれまでのシングル「真夜中のエレジー」「未練」「君の街に降れるオリオン」、そしてコロナ禍での配信リリースとなった「待宵影ーマツヨイカゲー」「泡沫なる夢幻」などがそのシリーズです。ただ、今回の3曲に関して過去のそれらと違うのは、R*A*Pとして一度リリースした楽曲のリアレンジ版、いわゆる逆輸入的な形になります。なので、R*A*PのオリジナルでもありDASEINのオリジナルでもあるという不思議な感覚ですね。一般的には、先に世に出たものが原曲として捉えられると思うので、R*A*PファンからするとR*A*P曲のカバーに当たるだろうし、DASEINで初めて聴く人からすればDASEINオリジナルなんだろうなと。僕はどちらにも携わってるのでセルフカバーという感覚もあるけど。元はと言えば、DASEINの次作として作られた楽曲であるということですね。


    ――DASEINが続けているストック曲たちの音源化。ここへ至るまでにもだいぶ作品化してきましたけど。大体、形にし終えました?

    Ricky 上記シングルもそうですが、2017年にリリースした最新アルバム「唯、此処に在る事が愛しくて」でかなり形になったと思います。これもJOEさんが当時の音源をしっかり保存していたから出来たことなので、改めてJOEさん、、、あいあと♡

    JOE  良かったでしょう!?

    Ricky  DASEINが復活を決めたときから、今もなおJOEさんが「あのときのデモ音源を封印してしまうのはもったいない」とすごくプッシュし続けているおかげです。ほんと、あのときに作ったデモ曲たちにDASEINは救われている感じですよ、ねぇJOEさん!!

    JOE  あのままお蔵入りにしてしまうにはもったいない曲たちがたくさんあったので、出来ればすべて音源化したい。なので、ストックが尽きるまで形にし続けたいなと思っています。中でも、今回先行配信リリースされる『歩-ayumi-』は大好きな楽曲だったし、当時のデモアレンジもほぼ完成していたんです。そういう意味でもずっとDASEINとして音源化したかった。ただ、すでにR*A*Pとして音源化しているから、R*A*Pファンにとっては、R*A*Pの『歩』であり、『五月雨』や『闇』という印象があるじゃないですか。だから、なかなか音源化という気持ちに踏み出すまでには至らなかった。でも、僕はその3曲に強く思い入れがあったからこそ、どうしてもDASEINのライブでもやりたくて、過去にライブで演奏をしてきたし、DASEINの音源としても残したかったから、今回のタイミングをきっかけに形にしようとなった経緯もありました。


    ――R*A*Pファンの気持ちを考えると、なかなか難しい判断ではあったんでしょうね。

    Ricky  やはり、最初に耳にした形が、聴いた人たちにとってはオリジナルであり、思い入れも深くなるのは当然ですからね。でも、もともとは僕とJOEで作ったDASEINの子供たちなんですよ。だけど、一度袂を分かったことから僕がR*A*Pとしてこの3曲を引き取り、R*A*Pの元で成長させてきた。だけど、JOEとも復縁したし、今度は生みの親であるDASEINで一緒に育てようということで、今回の音源化に至ったわけです。
      ライブでは、すでにDASEINのスタイルにアレンジして演奏していましたけど、せっかくなら音源にしたいということで、少し前から3曲のレコーディングを進めていました。そんな流れで先に完成した『歩-ayumi-』を、ツアーが始まるタイミングに合わせて先行配信することになりました。このツアーを通して、新たに成長した『歩-ayumi-』『五月雨』『闇』をみんなで共有して少しずつ馴染んでもらって、9月ごろに3曲を一つにまとめたシングル盤をお届けしようと決めました。


    ――ということは、今回のツアーで『歩-ayumi-』『五月雨-HBR ver-』『闇-darkness ver-』も聴けるということですよね。

    Ricky  今のところ、この3曲をメインに据えて届けようと思っています。R*A*Pの楽曲として親しんできた人たちも、今回のDASEINによるHYPER BEAT ROCKバージョンを聴くと印象はだいぶ変わると思います。ちなみに今回の3曲は全て別アレンジャーに依頼していて、リード曲である『歩-ayumi-』は、DASEIN初期からのサウンドプロデューサーでもある樫原伸彦氏、『闇-darkness ver-』は白石元久氏、『五月雨-HBR ver-』はDASEINマニピュレーターの山田巧氏になります。白石さんはJOEの知人で過去にもアレンジやミックスをお願いしていて、巧くんは最新アルバム「唯、此処に在る事が愛しくて」でもがっつりサウンドメイクしてくれています。どの曲もHYPER BEAT ROCKとして成立させていますが、三者三様でそれぞれに個性があり、その違いを楽しんでもらえればと思っています。

    JOE  『歩-ayumi-』は、ぜひ聴いて欲しい。ドラムの面でも、ゴスペルチックなフレーズなど、けっこう複雑なことも取り入れながら、最初にデモ音源を作った当初から持っていた重いブレイクビーツ感もサビなどにいい感じで反映させているので、まさにDASEINらしい『歩-ayumi-』として仕上がりましたからね。


    ――『歩-ayumi-』の歌詞は、今の時代に聴いても胸に響く内容だと感じました。

    Ricky なんだろう…DASEINの歌詞ってそもそもが存在すること、生きることをテーマにしているものが多く、今回の『歩-ayumi-』で歌われている「歩み続ける」というフレーズもイコール存在すること、生きることなので、伝えたいことは至ってシンプルで普遍的なものなんだと思うんです。なので、このコロナ禍という状況の中で歌うと、より響く歌詞が多いんですよね。響くというのはファンに対してというよりは自分に響くんです(笑)。書いてる自分がいつも以上にその歌詞に感情移入できるので、おそらく聴いてくれる方にもその感情が届きやすいのではないかと。この『歩-ayumi-』の歌詞では、おおかた苦しく険しい人生のことを歌ってるんですが、それでもどうにか前を向いて歩みを進めるために何が必要かといえば、それこそまさに「出会い」なんじゃないかと。出会いといっても様々で、大切な親友、恋人、家族、動物、スポーツ、それこそ音楽やライブでの出会いだって一歩を踏み出す力になるし、ひとときでも安らぎや幸せを感じさせてくれる出会いがのちに愛になったり生き甲斐になったりする。もちろんその反面、傷ついたり裏切られたり別れがあったりもするので、出会いによって全てがハッピーとは一概には言えないんだけども。ただ、ほとんどの物事や物語が「出会い」から始まるのは間違いないので、おそらく大事なのは、出会ってからの関係をどう育むかなんだと思います。


    ――とくに今の時期に聴くと、歌詞のひと言ひと言が余計に胸に染みるなと感じました。

    Ricky  「いつの日にか 行き場を失くしても 君が僕のこと 忘れずに居てくれたら」なんて、まさに今の僕らの心境そのものですよ。こうして取材を受けてると、この歌詞を書いた頃の思いが少しずつ蘇ってくる感じがするんですが、この曲が出来たのも当時のDASEINという指標があったからこそで、そこにJOEがいて、やはりこの人との出会いがなければ僕はこの世界で歩みを続けられなかったと思うし、「昔 昔 描いた未来じゃない 違う今だから 僕たちはめぐりあい」というフレーズもまさに今のDASEINであり、ザイナー(ファンの呼称)との関係性なのかなと。みんな100%イメージ通りの人生なんか歩めないわけで、でもその紆余曲折があって今の自分がある。そういう意味でも、このタイミングで『歩-ayumi-』をDASEINとして世に送り出すのは必然というか使命というか、これまで出会ってきた仲間たちに今聴いて欲しい楽曲でありメッセージなんだと思います。

    JOE  『歩-ayumi-』の歌詞は、聴けば聴くほど入り込んでゆく内容。こういう気持ち揺さぶる言葉が、何時、どんなときに生まれるのか、ほんと感心するよね。

    Ricky 確か『歩-ayumi-』の歌詞は…フードコートでご飯を食べていたときだったかな(嘘笑)。じつはDASEIN時代に『歩-ayumi-』のデモ音源を作っていたとき、歌詞はまだ7割程度しか仕上がっていなかったんですよ。それを、R*A*Pで出そうと決めたときに仕上げた形だったと記憶しています。結果的に『歩-ayumi-』は、JOEと別れたあとに完成し育て上げた曲にはなるんですが、そもそもの生みの親というか、パパはJOEだから(笑)、JOEまたはDASEINありきで降りてきた楽曲ということですね。なのでJOEさん、この歌詞はさ、あなたと出会えたから生まれたんだよ♡

    JOE なるほどー!!!(ハイテンション)


    ――『歩-ayumi-』の中でのRickyさんの感情的な歌声を聴くたびに、胸に熱い思いが込み上がります。

    Ricky  とくにサビでは、畳み掛けるようにフレーズが詰まってるので、それに乗せられてというか、一気に感情が昂るんですよね。AメロBメロからサビへの起伏が激しい分、抑揚もつけやすいし、おそらくこの曲は音源もさることながら、よりライブで映える曲だと思います。ということでぜひライブでそれを感じてほしいです!はい宣伝です(笑)。

    JOE  『歩-ayumi-』は本当に好きな曲。自分の人生にも重なるといいますか、傷つき、いろんな思いを重ねながら。それでも共に歩もうという歌詞が、むちゃくちゃ刺さりますね。


    ――配信ジャケットにもいろんな思いが隠されているんですよね。

    Ricky  今回の『歩-ayumi-』のジャケットデザインは、前作「泡沫なる夢幻」に続き、THE MICRO HEAD 4N’SのZERO氏にお願いしました。これまでの歩みを曖昧な記憶ではなく、フィルムとして鮮明に残すというイメージだそうです。中へ記した118372の文字は、ポケベル打ちで「あゆみ」と読むそうで、少し遊び心を加えたとのことです。こういうのRickyさん好きそうだなと(笑)。


    ――夏の「リゾリゾツアー」ですが、今回は、すべて2日間の公演になっています。

    Ricky DASEINとしてはコロナ禍以降初のツアーということになりますが、未だコロナは収束しておらず、まだそこまで手広く回るには早いというのもあり、地方は大阪と仙台のみにしました。これまでは土日で場所を変えていたんですが、今回はできるだけ移動も少なくしようということで、全会場2DAYSでの開催という形を取りました。僕らとしても2日間同じ会場の方が色々やりやすいところもあるし、2日間通してDASEINの世界観を届けられるというメリットもあります。もちろんどちらか1日だけでも楽しめる内容にはしますのでそこはご安心ください。


    ――今回は、2日間に渡り、新旧2つの表情を見れる形になるのでしょうか。

    Ricky   基本的には新旧織り交ぜてのSET LISTにはなると思うのですが、今回配信リリースされる『歩-ayumi-』はもちろん、先に語った2曲も含め、全体としては最新ナンバーをベースに未来を感じられる内容にしていきたいと考えています。個人的にツアーでのセトリは会場ごとに変化を出したい性分なので、主要な最新曲はステイで、過去曲を日替わりでお届けするスタイルになるのかなと。もしくは日毎にRickyセトリ、JOEセトリというのも面白いかもですね。

    JOE  僕がセットリストを考えると、どうしても昔の曲が中心になってしまうんですね。もちろん、Rickyセットリスト/JOEセットリストと分けて組み立てる方法もあるんだけど、未来へ向かって歩み続けるDASEINとしては、やはりRickyに考えてもらったほうが、より新鮮さを与えてくれるだろうから、そこは自分でもお任せしたいなと思ってる。やはり、何時だって新しい風を起こしていかないと良くないからね。

    Ricky  とはいえ久々のツアーだから、2日間通して昔の楽曲もそれなりに織りまぜていこうかね。


    ――じゃあ、セットリストも極端に変わることはなく??

    Ricky   先日、ツアーセトリの叩き台を作成してJOEにも送ったんですが、まだ超仮なんでこれから変更も超可能なので、もう少し練ってみようかなとは思ってます。ただ、やはり気持ち的には、DASEIN自身も歩みを進めないといけないと感じてるので、昔を懐かしむよりもこれから先を期待させるライブにはしたいと思っています。だって、かれこれ復活から12年に渡り、十二分に懐かしんできましたからね(笑)。僕らのモチベーションという意味でも、より最新のナンバーを提示していきたいですね。あとは、今回仙台公演で初めて参加するベースの華凛くんがいますし、サポートメンバーのこと(曲数)も踏まえつつ考えたいと思います。

    JOE  今回は久々のツアーということから本数は抑え目になってしまったけど。このツアーの手応え次第で、さらに細かくやっていこうとも思っているので、そこは今後を楽しみにしていてもらえたらなと思います。


    ――このツアーも楽しませていただきます。最後に、ひと言ずつメッセージをお願いします。

    JOE  DASEINにとっては久しぶりになるツアー。各地で待っているファンの人たちには、どれだけ寂しい思いをさせてきたのかという気持ちがあるからこそ、それぞれの会場に足を運べる方には来ていただいて、思う存分一緒に楽しみましょう。そのうえで、次に繋げていきたいなと思っています。共に歩み続けましょう。

    Ricky  あっ、先に言われてしまった(笑)。リゾリゾツアーでは、懐かしいDASEINと夏らしいDASEINも見せつつ、DASEINとしての歩みを感じさせる新しさを意識して取り組んでいきたいと思います。そして、その先のDASEINに期待してもらえるようなアツいライブでみんなと騒ぎたい、、、あ、まだ声出しダメか(笑)。全会場配信もありますが、来られる方はぜひ会場でDASEINの新たな「歩」を体感してください。


    TEXT:長澤智典


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    ≪22年7月号 配信LINE UP≫
    7月21日(木)18:00  DASEIN
    7月22日(金)18:00 LIPHLICH / 鴉-カラス-
    7月25日(月)18:00 Ms.EVA / タラれば / DEVOTION
    7月26日(火)The Brow Beat / 鬼龍院 翔(ゴールデンボンバー) / AKB48 & MNL48 / CYBERJAPAN DANCERS(5月22日 マニー・パッキャオ チャリティマラソン ライブレポート)

    Artist INFORMATION

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    22年7.15 FRI
    歩-ayumi- 
    配信release



    <DASEIN 夏TOUR>

    7/16 (土) 大阪RUIDO
    OPEN/17:00  START/17:30 
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:長野典ニ
    Mnp:山田巧


    7/17 (日) 大阪RUIDO
    OPEN/16:30  START/17:00
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:長野典ニ
    Mnp:山田巧


    7/30 (土) 仙台MACANA
    OPEN/17:00  START/17:30
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:華凛
    Mnp:山田巧


    7/31 (日) 仙台MACANA
    OPEN/16:30  START/17:00
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:華凛
    Mnp:山田巧


    8/13 (土) 渋谷REX
    OPEN/17:00  START/17:30
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:長野典ニ
    Mnp:山田巧


    8/14 (日) 渋谷REX
    OPEN/16:30  START/17:00
    ーSupport Memberー
    Gt:朝井‘SCOTTIE’泰生
    Ba:長野典ニ
    Mnp:山田巧

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