メタル・テイストとオーケストラを融合させた華麗な音楽性や中世ヨーロッパをモチーフにしたヴィジュアル、秀でた演奏力などが相まって生まれる独創的な世界観で無数のリスナーを魅了し、国内はもとより海外からも大きな注目を集めているVersailles。昨年15周年を迎えた彼らはアニバーサリー・ツアーを行い、今なお輝きを失わないどころかより魅力を増していることを証明してみせた。
そんなVersaillesのKAMIJO(vo)とHIZAKI(g)をキャッチしてVersaillesの過去、現在、未来、そしてVersaillesがMoi dix Mois、D、摩天楼オペラと共に立ち上げたプロジェクト『Japanese Visual Metal 』について語ってくれたロング・インタビューを、3回に亘ってお届けする。
Interview:村上孝之
――いい機会ですのでお聞きしますが、お二人は元々ヴィジュアル系とヘヴィ・メタルのどちらから入られたのでしょう?
KAMIJO:僕は、元々はBOOWYのコピーバンドに誘われたんです。ヴォーカルをやらないかと言われたんですけど、僕はヴォーカルというのはエレキギターのことだと思っていたんです(笑)。アコースティック・ギターがギターで、ヴォーカルは“ヴ”から始まってカッコいいからエレキギターのことだと思っていた(笑)。それでOKを出したら、実際は歌だったんですよね。そんなことがありつつちょうどその頃にX JAPANの「Weekend」を聴いて、MVを観てドハマりしました。そもそも僕は母がエレクトーンの先生で、祖母がピアノの先生で、リチャード・クレイダーマンとか、ポール・モーリアとかが常に家でかかっていて、それが大好きだったんですね。
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